台湾国防部は、31日朝までの48時間に周辺で中国の軍用機のべ207機を確認したと発表しました。
台湾国防部は31日朝、日本時間午前7時までの48時間に、中国の軍用機のべ207機を確認したと発表しました。
そのうち、のべ125機が台湾海峡の中間線を超えたということです。
中国軍は30日までの2日間に台湾周辺で大規模な軍事演習を行いましたが、これにあわせ、中国メディアは軍の無人機が撮影したとする台北市中心部の高層ビル「台北101」を俯瞰(ふかん)する動画を公開しました。
一部で「無人機が台北まで飛んできた」との臆測を呼んだことなどから、台湾国防部は30日、この映像について、「典型的な情報戦で、中国軍の大型無人機は接続水域の24海里を超えていない」と強調し、市民に「だまされてはいけない」と冷静な対応を呼びかけました。
一方、日本政府は北村外務報道官の談話を発表し、「中国軍が台湾周辺で実施した軍事演習は、台湾海峡において緊張を高める行為だ」として「懸念を中国側に伝達した」ことを明らかにしました。
また、「台湾海峡の平和と安定は国際社会全体にとって重要だ。引き続き関連の動向を強い関心をもって注視する」としています。