外務省は31日、中国軍が台湾周辺で行った軍事演習について報道官談話を発表し、「台湾海峡において緊張を高める行為だ」として、中国側に懸念を伝えたことを明らかにした。
中国軍は、29日から台湾周辺で大規模な軍事演習を行い、台湾側は、31日の朝までの48時間に中国の軍用機のべ207機を確認したとしている。
日本政府は、北村俊博外務報道官の談話を発表し、「今般、中国軍が台湾周辺で実施した軍事演習は、台湾海峡において緊張を高める行為であり、我が国の懸念を中国側に伝達した」と明らかにした。
また、発表文では「台湾をめぐる問題が、対話により平和的に解決されることを期待するというのが、政府の従来から一貫した立場だ」と改めて強調した。
そして、「台湾海峡の平和と安定は国際社会全体にとって重要だ」として、「引き続き、関連の動向を強い関心をもって注視していく」としている。