北海道札幌市中央区に住む60代女性が警察官をかたる詐欺で約7680万円をだまし取られました。
警察によりますと12月2日、女性のスマートフォンに大阪府警捜査2課のハシモトから一本の電話がありました。
ハシモトは銀行の職員による「情報漏洩事件」を捜査しているとして「あなたの情報もリークされている」「あなたの銀行口座も危ない」と伝えてきたということです。
さらに、「犯罪に関係しているお金であるかどうか紙幣の番号を確認する必要がある」などと言って口座から引き出すよう指示してきました。
信じ込んだ女性はその後、LINEでハシモトと「友だち」となり、自身の銀行口座の情報や預金の残高を伝えてしまいました。
それから12月3日から30日までの約1か月間、女性は22回にわたって指定された暗号資産取引所の顧客口座などに約7680万円を振り込みだまし取られました。
しかし、振り込んだ金が気になった女性がLINEでハシモトに尋ねると、30日午前9時ごろに「今までの話はウソです」と伝えられ詐欺だと気づいたということです。
女性はすぐさま「詐欺だと気が付いて通報しました」と自ら110番通報し、事件が発覚しました。
警察は、警察官が現金や暗号資産の振り込みを依頼することはなく、そういった話が出たら警察署に相談するか#9110に電話するよう呼びかけています。