激しくスピーディーな動きが特徴のタヒチアンダンスに魅せられた女子高校生ダンサーが鹿児島にいる。オンラインレッスンに体力づくりと、みんなを楽しませるため日々努力している彼女は2026年、さらなる飛躍を目指している。
笑顔が多い柔らかな雰囲気 でも別な一面も
「おはようございまーす」
鹿児島市にあるクラーク記念国際高校鹿児島キャンパスに登校してきたのは2年生のKOKOMUさん。通信制のコースを履修する彼女にとって、この日は月に一度の登校日だ。
苦手だという英語の授業を終えて休憩時間に入ると、ガールズトークに花が咲いていた。彼女について友達は「普段はめっちゃ笑顔が多くて気遣いもできる子だけど、ちょっと抜けているところもあるみたいな、そういう感じの子」と語る。一方「こんな雰囲気柔らかい子があんなバリバリ、かっこいい、セクシーなのをやってるんだってすごいびっくりしたのを覚えています」と、別な一面があることを明かしてくれた。
クラスメートのパフォーマンスに魅了され タヒチアンダンスのとりこに
実はKOKOMUさん、「タヒチアンダンス」の達人なのだ。
ポリネシアのタヒチ島で先住民が健康や豊作などを祈る儀式として受け継がれてきたタヒチアンダンス。同じくポリネシアを起源とするフラダンスに比べ、動きは速く激しい。
2025年9月、鹿児島県内の高校生が自慢のパフォーマンスを披露するイベントで、KOKOMUさんは南国情緒あふれるメロディーに乗せタヒチアンダンスを披露した。
小学校4年生の時、地域の夏祭りでクラスメートの女の子が踊っているのを見たのがタヒチアンダンスとの出会い。「他のダンスとは違う腰の動きや衣装、それに大きい踊りで周りを楽しませていることに魅力を感じ、母にこれをやりたいと頼んで」タヒチアンダンスを始めたという。
それからというもの、数多くの大会に出場してきたKOKOMUさん。2022年には日本最大級のタヒチアンダンスイベント「タマリイ・オンライン」の女子12歳から13歳の部で見事優勝した。
先生も感心する飲み込みの早さ 基本動作「ファアラブ」に自信
KOKOMUさんは現在、熊本県に本部を置く「吉永フラ・タヒチアンダンススクール」に所属している。オンラインレッスンを取材した。
「ファアラプいきまーす!」
「ファアラプ」とは上半身を固定しながら腰を回すタヒチアンダンスの基本の動き。力強さや迫力を表現するため何より大切だ。このファアラプが得意だというKOKOMUさん、「今以上に他の人たちよりもできるようになって、他の人にはない表現とか踊りをできたらいいなと思っています」と話す。
本人が自信を持つファアラプ、インストラクターの田川千夏さんから「ファアラプめっちゃ回るようになってる!」とほめられたが「表情がちょっと硬いかな。もうちょい笑っていこうかな!」とダメ出し。でもKOKOMUさんは指摘を受け一気に笑顔に。ダンスのキレも一段と増した。鳥、海、火山、植物。タヒチの情景を思い心技体で表現していくことでより美しいダンスに進化していく。
田川インストラクターは「練習でここができなかった、あそこができてない、もうちょいここをこうしたらいいとか言ったら、次のレッスンでは直してくれている」と、飲み込みの早さを高く評価する。
バドミントンで体力作り 2026年4月の大会にまっしぐら
激しく体を動かしながら明るい表情をキープし続けるタヒチアンダンス。それだけに体力も必要だ。そこでKOKOMUさんが体力づくりのため取り組んでいるのがバドミントン。「大きなコートで、幅広く前後左右に動いてその分足の動きとか手の動きとか、体力の面でもダンスにつながっていると思います」と、タヒチアンダンスとの共通点を見いだしている。
そんなKOKOMUさんが次の目標として見据えているのが、2026年4月に福岡で行われるタヒチアンダンスの全国大会だ。
「これからやっぱりつらいこととかもあるかもしれないですけど、周りで応援してくださっている先生とか家族の期待に応えられるように頑張っていきたい」と目を輝かせた。
楽しませるという気持ちを胸に、やり遂げる。タヒチアンダンサーKOKOMUさんの2026年、飛躍への挑戦が始まった。
