全国高校駅伝で悲願の初優勝を成し遂げた学法石川高校陸上競技部。17回目の挑戦でついに実現した福島の夢…年末に大きな感動を届けてくれた。「驚異の大会新記録で県勢男子初の栄冠をつかんだ選手たちが思いを語った。
増子が日本選手過去最高タイム
2025年12月21日、都道府県代表・地区代表あわせて58チームが争った全国高校駅伝。「花の1区」と呼ばれるエースが集う10kmの区間で流れを引き寄せたのは、3年生の増子陽太選手だった。6km過ぎからロングスパートをかけ、2位に20秒差をつける日本選手過去最高タイムを記録。
「6km時点ではすごく余裕があった。周りの選手はきつくなり始めたと思うので、そこで行くしかないと思って、ラストスパートかけました」と増子選手は当時を振り返る。
「この一年は走れない時期が多かった。それを経験したからこそ、走ってるきつさなんかきつくないと思って、本当振り絞って走りました」と、悔しさをバネにした走りだったという。
若田が先頭キープしエース栗村へ
留学生も集う2区では、増子選手から襷を受け取った1年生の若田大尚選手が見事に先頭をキープする走りを見せた。そして3区では、もう一人のエース、栗村凌選手へ襷がつながれた。
「すごくいい流れで持ってきてくれて、自分もその2人に負けてられないなと思って走りました」と栗村選手。2位以下が大きく離れた状況で1人で走ることの難しさを問われると「すごく後ろと差を広げて持ってきてくれたので、自分の走りに集中してリラックスして走ることができました」と答えた。
自身の走りを「80点くらい」と評価した栗村選手だが、区間賞の快走で3区終了時点で2位に約1分という大差をつけ、優勝への道筋をつけた。
3年生3人が完璧リレー
続く4区から6区までは3年生たちが安定した走りを見せた。佐藤柊斗選手(4区)、末田唯久海選手(5区)、保芦摩比呂選手(6区)の3人は、いずれも区間3位以内という好走で先頭をキープし続けた。
保芦選手は「チームとして、アンカーに1年生が控えていたので、少しでも差をつけてあげたいという気持ちで走りました」と、後輩思いの心境を語った。
1年生アンカー・美澤「優勝は確信」
そして最終7区は、なんと1年生の美澤央佑選手にバトンが託された。先輩たちの奮闘で49秒差という余裕を持ってのアンカー走者。
「まさか1位で帰ってくるとは思ってなかったんですけど、前の人たちが差を広げてくれて落ち着いて走ることができました」と美澤選手。
区間を走る途中の心境を問われると「もう優勝は確信して走っていたので、変な事だけしないように頑張ろうと思って走ってました」と落ち着いた様子で答えた。ゴールテープを切った時の気持ちは「最高に気持ちよかったです」とシンプルながら充実感を滲ませた。
松田監督「来年は優勝!連覇!」
学法石川高校としては17回目の挑戦が実を結び、全国初優勝を飾った。チームを率いる松田監督は来年への抱負を「追われる立場、そしてマークされる立場になると思うんですが、自分たちのペースで、そして平常心でチームを強化していきたいなというふうに思います。来年は優勝!連覇目指して頑張ります」と力強く語った。
「Wエース」と呼ばれる増子選手は早稲田大学、栗村選手は中央大学で競技を続けるという。大学駅伝での彼らのバトルと世界への挑戦が今から楽しみだ。
(福島テレビ)
