福井・勝山市で、民家の小屋に居座っていたクマ1頭が、緊急銃猟により駆除された。福井県内で緊急銃猟が実施されたのは今回が3例目で、すべて勝山市内となっている。

小屋に入っていくクマを市職員が発見

クマが居座ったのは、県立恐竜博物館から直線距離で約2キロの集落。勝山市によると、この集落内では2日前からクマの目撃情報があったため、市の職員がパトロールをしていた。

勝山市荒土町
勝山市荒土町
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19日午前11時30分頃、パトロール中の市職員がクマ1頭が小屋に入っていくのを目撃。生活圏で建物内に居座り、捕獲に時間を要することが想定されることなどから緊急銃猟を決めた。

市は安全確保のため、周辺300メートル四方の区域に立ち入りを制限し、住民を避難させるなど安全を確保。

周辺の立ち入りを制限
周辺の立ち入りを制限

午後3時頃、猟友会によって雄の成獣1頭駆除された。

「まさかクマがいるとは…」住民男性

クマが居座った小屋を所有する男性は「もう30センチぐらいの距離で見つけたもんで…」と出くわした時の様子について語る。「その時は暗かったからあんまり大きさが分からなかったけど、市役所の人から映像を見せてもらったら結構大きなクマだったのでびっくりした」という。

クマが居座った小屋
クマが居座った小屋

男性は「まさかクマがいると思わないし…ですからもうその時は心臓バクバクして」と恐怖を語った。

県内3例目の緊急銃猟、すべて勝山市内

福井県内ではこれが3例目の緊急銃猟で、すべて勝山市内となっている。

例年なら冬眠に入る時期だが、クマの目撃情報は連日寄せられていて、市などが引き続き住民に注意を呼びかけるとともに、パトロールをするなどして警戒を続けている。

福井テレビ
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