福井県内で数店舗を展開し“ご当地コンビニ”として人気がある「オレンジBOX(通称:オレボ」の一店舗が、新しい業態でリニューアルオープンした。徒歩圏内にスーパーがないことから商品ラインナップや価格を“スーパーよりの店”へとシフトチェンジ。オープンキッチンで“出来立て”の総菜やおにぎりも提供する。
スーパーとコンビニの中間を狙う新業態
車社会の福井では、車でスーパーに行き“まとめ買い”するという人が少なくない。ただ「車を持っているけど、ちょっとだけの買い物だったら近い方がいい」という場合も。
そんなニーズに対応するため11月末、スーパーとコンビニの中間を狙った店にリニューアルしオープンしたのが「オレンジBOX木田四ツ辻店」だ。
新たに、産地直送の野菜や果物を商品ラインナップに加えた。また、オレボの特徴でもある惣菜はオープンキッチンで作り上げ、出し巻き卵やチャーハンなどを見える状態で調理。より“出来立て感”を演出している。
目の前で手作りするおにぎりを“目玉”に
今回のリニューアルの目玉の一つが、目の前で手作りするおにぎりだ。天然の鮭をほぐした身をふんだんに使ったおにぎりをはじめ、県産米や沖縄の塩、香りにこだわった国産の焼き海苔を使うなど、素材にもこだわっている。
今回のリニューアルの目玉の一つが、目の前で手作りするおにぎりだ。天然の鮭をほぐした身をふんだんに使った人参おにぎりをはじめ、県産の米や沖縄の塩、香りにこだわった国産の焼き海苔など、素材にもこだわっている。
店オーナーの小川明彦さんは「世の中がだんだん人手不足で工場生産のものが増えているが、私たちはやはりあたたかいおにぎりをお客様の目の前で握ってお出しすることで喜んでいただきたい」と話す。
出来立てほかほかのおにぎりには海苔が別で添えられている。常時15種類が作りたてで並び、価格は税込み150円から350円ほどだ。
高齢者の声も反映した店づくり
来店客に話を聞くと「もう83歳で免許返納して車は廃車にした。歩いて行ける範囲にスーパーがない」という声も。
オレンジBOX木田四ツ辻店がある一帯は住宅街とビジネス街が混在するエリア。ただ、近隣、徒歩圏内にはスーパーマーケットはなく大手コンビニチェーンがあるのみ。
高齢者はもちろん、住民の“ちょっと買い”やビジネスマンのランチ、日用品の購入といった需要を取り込む狙いがある。
年末までおにぎり10円になるキャンペーンも
こだわりのおにぎりを「まずは1度食べてみてほしい」という思いから、年末までは、店のInstagram(@orebo1981)をフォローすると、おにぎり1個を10円で購入できるパスポートも発行。※使用は朝昼晩の1日3回まで、1個300円までのおにぎりが10円で購入できる。(年末まで毎日使用可)
「生活のちょっと足りない、今すぐ欲しい」に応える地域密着型の新しいスタイルの店舗として注目されている。
