歳末セールやクリスマス商戦が一斉にスタート
1970年(昭和45年)の愛媛県松山市の商店街では、歳末セールやクリスマス商戦が一斉にスタートした。
この年、大街道商店街で行われた福引きの商品は高度経済成長による好景気を反映してか、特賞が『グアム旅行』と豪華なもの。
また、この日から中予地区でタクシーが値上げ。小型車の初乗りが90円から110円となり、利用者には戸惑いの表情が見られた。
早くも来年夏用のゲタ作り
1973年(昭和48年)、旧長浜町のゲタの製造工場では、早くも翌年夏用のゲタ作りに追われていた。
こちらのゲタ、徳島県の阿波踊りで踊り子が履くもので、ヒノキを製材機でゲタの形に切り落とし、2週間ほど乾燥させたあと、色を塗っていく。棚に並んだ色鮮やかなゲタからは、阿波踊りのにぎやかなお囃子が聞こえてきそうで、師走の寒さを忘れさせる光景だ。

「愛の火鉢」と呼ばれる冬の風物詩
1982年(昭和57年)、旧宇和町の国鉄「卯之町駅」にお目見えしたのは、畳1枚ほどの大きさがある火鉢。
「愛の火鉢」と呼ばれ、冬の間待合室の寒さをやわらげようと、1959年から60年以上にわたり、毎シーズン設置されていたもので、卯之町駅の冬の風物詩として長年親しまれていた。
標高約200メートルにある卯之町駅は、気温が氷点下になることもたびたびあり、駅の利用者は赤々と起きた火に手をかざし、暖をとっていた。

