「満足いく数字は1つもありません」。そう語る目は、すでに来シーズンを見据えていた。
故郷・福井で野球を通して子供と触れ合ったメジャーリーグのボストン・レッドソックスに所属する吉田正尚選手。今季の悔しさを胸に、来季への熱い思いを語った。
野球少年たちに直接指導
福井・永平寺町で開かれた野球教室にゲストとして招かれた吉田選手。オリックス時代の吉田選手のチームメートである福井市出身の山田修義選手、山崎颯一郎投手、杉本祐太郎選手らとともに地元の野球少年の前に登場。実演を交えながらバッティングやピッチングのアドバイスをした。
イベントを終え「みんな元気いっぱい楽しんでもらえたかな」と笑顔を見せた吉田選手。子供たちに対しては、「個性をそのまま、楽しく今後も長く続けて欲しい」とエールを送った。
故郷・福井には毎年、帰ってきているといい、オフシーズンはイベントやトレーニングの合間に、家族とゆっくり過ごす時間も大切にしているという。
「満足いく数字は1つもありません」
「今年に関しては満足いく数字は1つもない」と厳しい表情で語り「けがもあって、トータルで見ると思うようなシーズンではなかった」と振り返った吉田選手。
しかし「後半のような活躍を来年しっかり1年間戦えるように、また今年のオフから準備したい」とすでに来季を見据えていた。
WBCについても、「国を代表して戦うわけなので、いい準備ができたら」と意欲をみせた。
4年目になる来季については「1年間けがなく戦えるようにしたい」と話し、WBCへの選出の有無に関わらず「しっかり来年に向けて準備したい」とした。
最後に、応援してくれる福井のファンへメッセージを求められると「少しでも元気を与えられるようなニュースをたくさん届けていけたら」と語った。
悔しさを力に変え、吉田正尚の新たな挑戦が始まる。
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