サッカー、アルビレックス新潟は12月9日、新たに監督に就任した船越優蔵氏の就任会見を開いた。船越新監督は「相手より多く走るということ。相手よりユニフォームが汚れているのが新潟。この部分はストロングポイントで変えてはいけない」と語り、J1復帰に向けて意気込んだ。会見全文を紹介する。
「アルビらしいサッカーを継承して進化させる」
野澤洋輔 氏(次期社長):
今回、アルビレックス新潟の未来を切り開くにふさわしい監督をお迎えできたと思っております。多くの皆様がご存知かとは思いますけれども、船越さんは2002年から2006年までアルビレックス新潟でプレーをしまして、引退後もアカデミーで指導をしていただき、クラブの基盤づくりに大きな貢献をしていただいた方になります。トップチームの監督として帰ってきていただくことは、もちろん初めてですけれども、クラブの歴史・文化、そして地域との関わりに深い理解があり、アルビらしい戦いを体現できる指導者だと確信をしております。船越監督とともに、アルビレックス新潟の新しいスタートを切れることを心より楽しみにしております。最後になりますけれども、今シーズンも温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。またサポーターの皆さんと、そしてパートナー企業の皆さんとともにまた来季、J1の舞台へ戻るべく、クラブ一丸となって挑戦していきたいと思っております。
船越優蔵 新監督:
来シーズンから監督を務めさせていただくことになりました。船越優蔵です。先ほど野澤社長の方からご紹介をいただきましたが、私自身も選手としてもアルビレックス新潟でプレーさせてもらい、指導者の第一歩を踏み出したのもアルビレックス新潟で、非常に私のサッカー人生の中では大きなウェイトを占めているクラブの監督を務めさせていただけるということで、非常に責任感が出てきております。またアルビレックス新潟らしいサッカーと、もちろんサッカーは進化しますので、それを継続しつつ、進化できるようにしたいと思いますので、ぜひ皆さんご協力・ご支援よろしくお願いいたします。
最近のアルビの印象は?
Q.オファーを受けたのはいつ頃で、その時の心境は?
船越 新監督:
お話をいただいていたのは、確か11月に入ってからだと思う。そこで正直なところは、今シーズンのアンダー世代のワールドカップが終わって、一度リセットしているところで、またサッカーとどういう形で向き合おうかというところだったので、まずは驚いたというのが心境。その中でも、やはりお世話になったクラブが今苦しい状況だということももちろん知っていたし、その中で声を掛けていただいて、そこから2~3週間は考えた。
Q.新潟のサッカー、プレースタイルを継承していくところも考えていると話があったが、どんなクラブ・サッカーチームを目指したい?
戦術的なところ等々は、選手が決まってからじゃないとお伝えすることはできず、抽象的になるが、新潟らしくない選手・チームを目指して新潟らしくプレーするというか。難しいかもしれないが、やはり新潟らしくプレーするというのが一番と、そうではない選手、そういう選手、個人も束ねていきたい。
Q.新潟らしくない選手とは?
戦力の補強に関しては、寺川さんと連絡を取りながら、まだ詳細をお伝えすることはできないが、やはり新潟を調べると、“真面目”とか“忍耐強い”、“我慢強い”とかそういうワードが出てくる。もちろん、そういうプレーはしないといけないことは思っているが、ただ、そうではなくて、もっと明るい、積極的で、個人でどんどん前に出てくるような選手と一緒にできたらなと思う。
Q.プレイヤー・指導者としてアルビに在籍していた船越新監督。ここ最近の新潟の印象と、そこからどう変えていきたい?
ずっと見てきたわけではないので細かいところは分かりかねるが、J1に昇格する戦い、もしくは今季の戦いを見ていると、やはりアルビレックス新潟のスタイルも変化していっているなというのをすごく感じた。それと同時に、やはり変えてはいけないものもあると思うので、そこがちょっと薄れていっているなというところも感じていた。
ただ、やっぱりサッカーの進歩と一緒で変わっていくものだと思う。それをどんどん新しいものに進化していくことが必要かなと思っている中で、それが今季に関しては、うまく噛み合わなかったのかなとは思う。
Q.プレースタイルが確立していると思うが、そのスタイルは変えるわけではなく、生かしながら進化させていくということ?
ポゼッション率でいうと、もちろんちょっとずつ落ちてきているかと思うが、優勝した鹿島より今年は53%ぐらい上で、ポゼッションサッカーができているなというふうに思っている。ただ、やっぱり結果がついてこないということで、それ以外の何かが欠けているというところはあると思う。その部分をうまく融合させながら、もちろん良いものはやっぱり残すべきで、絶対大事だと思うし、それをさらに上げていく作業。ただ、ボール保持は目的としない。一つの手段になるということ。
船越新監督を招聘した理由とオファーを受けた理由
Q.2025年のシーズン、大幅に選手が入れ替わったが、新しい選手と前から新潟にいた選手、どう融合させていく?
来シーズンはゼロからできるので、そこは何も心配していない。
Q.プロクラブでの監督は初。意気込みは?
私も育成年代は長くやっていて、サッカーなので、そんなに大きく変わる必要はないと思う。心配はしていないし、不安はない。逆に本当にプロサッカー選手として、一人の大人としてしっかり向き合うことが大事かなと思う。
Q.船越新監督を招聘した理由は?
寺川 強化部長:
一番は本当に船越監督のことをよく知っているというのが大きい部分。昔からコミュニケーション能力がすごく高い人というのは分かっていたし、僕自身は彼に本当に色んな魅力を感じているし、何か人を引き付けるものがある男なので、そういうところが一番大きい。オファーをさせていただいて会話を重ねる中で、今年のアルビの戦い方も見ながら何が足りないのか、これはもっと必要だねという部分ですごく一致することが大きかったというのが一番の理由。
Q.かつてを知る3人が集結。その辺りも含めて期待するところは?
野澤 氏:
アルビレックス新潟を非常に理解してくれていることだと思うので、そういった面も含めてチームの持つ可能性、ここを最大限に引き出していただいて、アルビらしさを再構築してもらうことを期待している。
Q.オファーを受け2~3週間ほど考えたとおっしゃっていたが、アルビを選んだ最終的な決め手というのはどこだったのか?
船越 新監督:
今、厳しい状況だということは前から知っていたが、改めて話をいただいて数試合見たときに、本当に厳しい状況、苦しい状況の中で声を掛けていただいた。選手としても指導者としてもこの地域に何か恩返しできることはないかと考えてみたら、こういうときだからこそ何か力になれるんじゃないかというふうには思った。なので「苦しいから俺がやるよ!」と。お世話になったこの地域に対して何か恩返ししたいなという思い。
目指す監督像は?
Q.これまで世代別の監督・コーチを務め、“若手の育成”というところにも大きな期待があるかと思うが。比較的、若手選手も多い新潟で若手の育成といったところは?
これは僕自身の考えだが、サッカー選手は何歳になっても成長すると思っている。ただ、やはり試合に出ないと成長スピードが上がらないというのはずっと見てきて思っている。なので、若手だから、ベテランだからというので分けず、日々の中で本当にアピールしてくれるのか、可能性を感じさせてくれるのかというところが一番大事になってくると思う。つかみ取ってほしい。ポジションも自分で勝ち取ってほしいなというふうには思う。
Q.目指す監督像は?
色んな監督を知っているし、話をする。憧れる人はいっぱいいるが、真似はできないので、自分らしく、不器用だが、本当に選手と本気でぶつかり合って、コミュニケーションを取りながら、揉まれながらやっていきたい。
Q.「変えてはいけないものもある」という話があった。船越新監督の中で“変えてはいけない部分”とは?
相手より多く走るということ。相手よりユニフォームが汚れているのが新潟。僕はそういうイメージ。そういうところは、変えてはいけないのかなと。これはアルビレックスの特徴、もしくはストロングポイント。それに枝葉をつけていくというのが、このクラブに合っているかと思う。最終戦のFC東京戦なんて、まさに僕は個人的には素晴らしい試合だったなと思っている。そういう部分が出ていた試合だったと思うので、ポテンシャルはあるんだなというのも感じた。
Q.育成年代の日本代表の監督経験も豊富。特に指揮を執る中で大事にしてきた部分は?
采配する中では、ゲーム状況があるので試合によって違うが、選手とかスタッフと向き合うという意味では、正直であること、嘘をつかないこと、本気で伝えることというところは常に意識している。
Q.今回、Jリーグトップチームの監督経験がない船越新監督を選んだ寺川強化部長の哲学とは?
寺川 強化部長:
特に哲学とかそんなに持っていないが、Jリーグ監督の経験がない人を選んでいるという、そこのこだわりは別に持っているわけではない。ただ、本当にこういう言い方をしたらあれだが、この男に任せたいというのが一番。
選手・ユース監督も…アルビレックス新潟への思い
Q.非常に若いタレントを育ててきたと思うが、選手個々の力や個性を伸ばすために意識したり、心がけていることは?
船越 新監督:
特効薬はないと思う。これがあれば絶対に伸びることはないと思うので。ただ、やっぱり本当にしっかり見ること、選手を見てあげること。これは僕の哲学だが、ダメなことはしっかり言う。はっきり言うことは若い選手にとっては一番大事なのかなと思う。
Q.来季に向けてコーチングスタッフが動いている最中だと思うが、リクエストしている部分は?
それはまだ契約ごとなので、詳細にお伝えすることはできないが、やっぱり一緒の志を持ったスタッフをお願いしている。
Q.来シーズンはイレギュラーなリーグになるが、昇降格がないという部分で色んなチャレンジもできると思う。その辺りの考えは?
誰もまだ経験したことのない百年構想リーグ。なので、それをどう使うかというのは今後、スタッフ含めてクラブとも話し合っていかないといけないかなと思っている。今の時点で思っているのは、公式戦・準公式戦の中でプレーの基準をしっかり与える。その基準を持った中で、2026年・2027年シーズンに行けるかなと思う。
Q.改めて、アルビレックス新潟はどんなチームだと思っているか、それと合わせてサポーターにどんな姿を見せたい?
アルビレックス新潟というのは本当に地域とともに、サポーターとともに成長してきたクラブだと思っている。サポーターがどういうものを求めているのかというところで言うと、やはりひたむきに戦う姿勢とか、本当に絶対諦めない姿とか。こういうところにサポーターがついてきてくれていると思うので、そこは絶対変えてはいけないところ、変えるべきではないストロングポイント。これを土台にしっかりと持ちながら、新しいものを積み上げていくということが大事だと思う。サポーターの皆さんに聞くと、新潟県の中でアルビレックス新潟の認知度というのは95%以上あると。大体200万人の中でスタジアムには2万人が入ってくれる。この1%というのは本当に大きな力。だからこそアルビレックス新潟が来年30周年を迎えられる。ともに歩んでいくというところは意識してやっていきたい。
監督として戦う覚悟
Q.来季はJ2で戦うことになるが、クラブとしてどんな可能性があると考えている?
可能性は無限大にあると思う。
Q.これまで育成年代の監督を務めてきたが、ご自身はどんな強みがあると思っているか、自分ならどんなチームにできると考えている?
自己評価はできないが、真摯に向き合う、サッカーに向き合う、選手と向き合うということは自分の強みだと思っているし、JFAで代表チームを長くやらせてもらったので、常に新しい世界のサッカーを見ながら新しいものを取り入れるというところも自分の強みだとは思っている。
Q.20数年前に選手として新潟に来たときの覚悟と、また監督としてこの地で同じようにJ2で戦う覚悟。その覚悟に違いは?
覚悟は変わらないが、やっぱり立場が違う。選手と監督、もしくはスタッフ、これは別物だと思っている。選手のときは「俺が俺が、もう俺がよければいい」というような感じ。でも、やっぱりスタッフとして監督となると“我々”に変わってくるので、そういう意味ではより大きな覚悟を持って臨みたいなと思う。

Q.野澤氏、寺川強化部長とこういう形でアルビレックス新潟を支えるというのはどのような気持ち?
正直、皆さん僕がいたときは知らないでしょうが、まさかこういう形で仕事をするとは思っていなかったし、野澤氏も寺川強化部長も頻繁に連絡を取っているかというと、ほとんど取ってない仲。試合で会ったら「元気?」というような仲。でも、それがまた一緒にできるということは運命なのかなと感じているし、だからこそ偶然ではないのかなと思う。
Q.寺川強化部長が今季の総括会見で「強度の部分・球際・スピードなどといったところで、ちょっと足りない部分があった」という話をしていた。来季、アルビで指揮を執るにあたり、どう強化していく?
強度とか、球際とかスピード。これは現代サッカーには切っても切り離せないものだと思っている。そこは今のアルビレックス新潟にないというわけではないと思う。最終戦を見てもあると思ったので、それをさらに強くするというところが、この2月からのキャンプでやらなくてはいけないことになる。それができあがると、もともと持っているものがさらによくなるのかなというふうには思っている。もともと持っているものを生かすためにも、そういう土台みたいなところは、しっかりしないといけない。
勝てる集団にするために大切なことは?
Q.来季はJ2・J3のチームと戦う。J1との違いというのはどう感じている?
全て見ているわけではないので、的確に答えられるか分からないが、やはり圧倒的な個というのはJ1のほうが外国人選手含めてレベルが高い。組織だけでは守れない、もしくは組織だけ、コンビネーションだけで点を取るのではなくて個人で取ってしまう。そういう選手が多いのがJ1かなと思う。
Q.今季、残念ながら4勝しかできず、半年ほど勝てないままシーズンが終わった。チームが自信をなくしているという雰囲気もあると思うが、まずは選手にどんなことを伝えていきたいか、勝てる集団にするための考えは?
おっしゃる通り、本当に残念ながら勝てなくてシーズンが変わってしまったので、ここはもう1回リフレッシュして、また新たな戦いだというところは選手に伝えていこうかなと思っている。やはり自信を持ってほしいということと、勇気というのは持ってほしい。
Q.来季に向けての選手編成について
寺川 強化部長:
本当に大事なところは、いつも言っているが、走って戦える選手。それが最低限ないと難しいと思っているし、編成部分では色々話すが、なかなか今ここでどうこうは言えない。そこは一番大事な部分かなというのはある。
Q.現役時代、船越選手とは一番距離が遠いことがほとんどだったと思うが、ピッチの上ではどんな選手だった?
野澤 氏:
味方のときは、もちろん一番遠くにはいるが、やはり船越さんが先頭に立って、ゲームの中で我々の方向性を見せてくれていた。逆に対戦もしたことがあるので、対戦するとめっちゃでかいし、本当に脅威を感じた。本当に我々3人、20年前に一緒にプレーをして厳しい時代を乗り越えたし、寝食をともにして苦しいトレーニングをしたという、そういった心のつながりがあったからこそ、ここにまたこういう形で集まったのだなというふうに思う。ただ、何回かお話をさせてもらっている中で、やはり勝利のために、クラブのためにお互いを尊重しながら、しっかりと意見を交換していこうと。時には厳しいこともしっかり言い合って、なあなあではダメだというところは、我々話をしてきているので、本当に結果にこだわって、結果にこだわるからこそ生まれてくるものがあると思う。そういったところを本当に理解してくれている。思う存分、船越、大暴れしてほしいなと。アキレス腱だけは気を付けてください。
Q.監督のオファーを受けて2~3週間ぐらい迷ったという話があったが、どういう部分で迷っていた?
船越 新監督:
まず、他にも話をいただいていたというところもある。そことちょっと迷っていたというのと、あと本当に自分がこの話を受けるのにふさわしいタイミングなのか、その覚悟が自分にあるのかというところを、自問自答した時間だった。
Q.その上で、自分にはそういう覚悟を持って、少なくとも1年半ぐらいは戦えるだろうというふうに決意されたということ?
少なくとも1年半とおっしゃるが、プロの監督なのでダメだったらすぐクビを切られるというところもあるし、それは2人(野澤氏・寺川強化部長)にも話をして、ダメだと思ったらもうすぐに言ってくださいという話はしている。なので1年半とか3年というのは考えていない。
J1復帰の難しさは痛感
Q.J2で勝ち抜く難しさ、J1昇格をすることの難しさというのはどのように感じている?
相当難しいと思っている。J2のチーム、来年から加わるチームも含めて、あと経験豊富な監督もいて、本当に群雄割拠という言葉がふさわしい、本当に厳しいリーグだと思う。残念ながらアルビレックス新潟は来シーズンJ2で「元J1のチームだろ」という見られ方をするかもしれない。皆さんももしかしたらそう思われているかもしれないが、そんなに甘くない。覚悟して、しっかり準備しないといけないなと思う。
Q.新潟に来たのは久しぶり?
夏、ワールドカップに行く前に一度視察でビッグスワンに来た。おととし、代表戦があったときもここで試合をさせてもらったので、1年に1回ぐらいは新潟に来ている。新潟駅・万代口のほうはもう全然分からなくて、変わっていた。懐かしい感じはするが、そこまでプライベートではないので、色々回るというのができてないのが現状。
Q.どういうところを進化させていきたい?
まずクラブとしても、もっともっと大きくなっていかないといけない。そのためにはやっぱり勝たないといけないというところが一つ。勝つためには、大事にしないといけないものもある。そこはやはり持ちながら、本当に現代サッカーにあるような必要とされる部分は落とし込んでいくべきなのだと思う。新潟は本当に街と一緒に、サポーターと一緒に成長しているクラブなので、そういうロジックの面と情熱的な面がお互い重なって始めて進化になるのかなと思う。
Q. 寺川強化部長との話で「足りない部分が一致した」という話があったが、その辺りはどのように共有した?
話をいただいて数試合見たときに、やはり戦うところ・走るというところはないわけではなく、持っているけども、それを表現するのが今シーズン通してはできなかった。ただ、最終戦の試合を見ると、やはりそういうのがすごく見えたので可能性はあると感じている。
Q.「この男に任せたい」という思いを語っていたが、特にこの部分に注目した、色んな方々がいる中で船越新監督のこの部分を評価した・できたという理由を詳しく
寺川 強化部長:
詳しくなるか分からないが、周りを取り込めるというか、しっかりコミュニケーションを取りながら自分に目を向けさせるというか、引きつけるという部分をすごく僕自身、監督は持っていると思う。体が大きい、目立つという部分もあると思うが、そういうのも含めて、本当にこの男は魅力のある人だと思っている。ちょっと言い過ぎだけど。そういう部分も監督にはすごく大事な部分だし、本当に監督はボスなので。そのボスについて来いという姿を、また来シーズンのピッチの上で発揮してもらえたらなと思う。

Q.来季の目標は?
船越 新監督:
皆さん、やはり昇格という言葉を聞きたいと思うが…もちろんそこは目指す。ただ、目の前の一戦、これをやはり本気で執着心を持って戦う。この積み上げが、結果として昇格するとか、プレーオフにつながっていくと思うので、その目の前の一戦に全てをかけるという思いでやっていきたい。
Q.監督として戻ってきて、野澤氏が社長という話を聞いてどうだった?
「ああ。野澤さんか」と。でも、やはりずっと営業をやっていることは知っていたし、こういう人柄があるので、地域の人もうまく取り込んで、さらに上に行くためには絶対野澤さんみたいな人が必要だなと思う。
Q.野澤氏から船越新監督にどんなことをお願いしたい?
野澤 氏:
最初に言ったが、アルビレックス新潟の未来を切り開くにふさわしい監督だと思う。今シーズンのチーム状況や課題、それをしっかりと受け止めて来年に向けて改善し、それを力強く発信してくれる方の候補をしっかりと挙げながら検討していたが、過去にアルビレックス新潟でプレーをしたという、サッカーの考え方だけではなくて、やはり人間性も含め、このチームを前に進めてくれるというところから船越さんにお願いをした。サポーターも「待ってました!」という方もいるのではないかと思うので、またサポーターと一緒にJ1に向けて、一戦一戦戦ってくれたらうれしい。
Q.船越新監督を「この男は魅力がある人」だと話していたが、初めてのオファーだったのか、それとも何度かオファーをしていたということなのか?
寺川 強化部長:
実はコーチとして入ってもらいたいというのは前にはあった。そのタイミングで代表の監督になったので、そのときは話がなくなったが、いつか僕がこの立場にいるときに彼には何かしら関わってもらいたいなとは思っていた。監督としては今回が初めて。
