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プレスリリース配信元:株式会社アズパートナーズ
「孤独を見つめ、つながりをデザインする」―プロジェクトCollins―

株式会社アズパートナーズ(東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO 植村健志、以下アズパートナーズ)は、東京大学 生産技術研究所 DLXデザインラボ(東京都目黒区、所長 年吉洋、以下東大生研 DLXデザインラボ)と共同で、高齢社会における「孤独の課題」をテーマとした研究プロジェクト「プロジェクトCollins(コリンズ)」を実施しました。
本研究成果は、2025年12月03日、東大生研DLXデザインラボの公式ウェブサイト (https://www.designlab.ac/ja/post/project-collins-jp)にて公開されました。

高齢社会における“孤独のケア”をテーマに、介護現場とデザイン研究が融合
■背景 ―「孤独」という静かな社会課題に向き合う
世界的に高齢化が進む中で、「孤独」は社会的・心理的な健康を脅かす重要な課題となっています。日本では、内閣府の調査によると約4割の人が「孤独感がある」と回答(令和6年度調査)しており、2040年には人口の3人に1人が65歳以上になる見込みです。
アズパートナーズは、首都圏で30(2025年10月時点)を超える介護付き有料老人ホーム「アズハイム」シリーズを運営し、日々の介護現場で「どのように日々の生活を送り、どのように人とつながりを感じるか」という課題に向き合ってきました。
■プロジェクトCollinsとは
「プロジェクトCollins」は、株式会社アズパートナーズと東大生研 DLXデザインラボが協働し、高齢社会における孤独や介護業界の課題に取り組み、介護ケアの未来を探るプロジェクトとしてスタートしました。この目的を実現するために、アズパートナーズ、東大生研DLXデザインラボ、東京大学の研究者がチームを組み 、アイデア出しのワークショップを実施しました。
また、東大生研 DLXデザインラボによるフィールドリサーチでは、実際のアズハイム施設(アズハイム神宮の杜)を舞台に、入居者および介護スタッフ計10名にヒアリングを行い、「入居前後での人間関係の変化」や「介護に対する遠慮・罪悪感」など、孤独の背景にある感情的要素を分析しました。


■研究のプロセスと成果
このプロジェクトは、多様なバックグラウンドを持つ人々が協働し、未来に向けたデザインの課題に取り組む機会になりました。その中で、創造的な発想と介護の現実とのバランスの難しさや、入居者やスタッフから介護現場の生の声を聞き、介護スタッフとデザイナーとコラボレーションすることでアイデアに実用性と温かさが生まれるということを学びました。本プロジェクトでは、介護現場の知見 × デザイン思考 × 研究的アプローチを融合し、入居者の感情や日常に寄り添う5つのコンセプトを創出しました。

5つのコンセプトスケッチ1.

5つのコンセプトスケッチ2.

5つのコンセプトスケッチ3.

5つのコンセプトスケッチ4.

5つのコンセプトスケッチ5.
その中には、
・入居者の感情をセンシングし、離れて暮らす家族に「今日の気持ち」を届ける化学センサーの構想
・自発的な笑顔を促すアクチュエータのアイデア
など、テクノロジーと人の温かさを両立する未来志向のアイデアが含まれています。
本研究は、介護施設を「終の棲家」ではなく、“これからも人生を送り続ける場所”として再定義する挑戦でもあります。
今回のプロジェクトでは、科学やデザインの視点から「孤独のケア」を見つめ直すことができました。
未来の介護現場においても、「プロジェクトCollins」の研究が小さな一歩となり、多様なバックグラウンドを持つ人と人とをつなげ、共創を生み出していければと考えています。
【プロジェクト概要】
名称:プロジェクトCollins(コリンズ)
実施主体:株式会社アズパートナーズ × 東京大学 生産技術研究所 DLXデザインラボ
研究期間:2024年~2025年
研究テーマ:老人ホームの中の孤独感を対策する
協力施設:介護付有料老人ホーム「アズハイム神宮の杜」
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