青森県東方沖地震のメカニズムについて、地震学に詳しい東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授は、東日本大震災と同じ「プレート境界型地震」だと指摘します。
東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次教授
「我々が住んでいる陸のプレートがありまして、そこに太平洋の方から太平洋プレート・海洋プレートが沈み込んでいくんですね。陸の下に。その時に陸のプレートと海のプレートが普段はくっついているんですけど、それがある時、ゆがみが蓄積されて耐え切れなくなって跳ね上がる、ずれ動くメカニズムなんですね。その極端な例が2011年の3.11(東日本大震災)なんですが」
一方、東日本大震災と比べ、地震の規模は小さかったと評価しました。
東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次教授
「あくまでもイメージだが、これが3.11を起こした断層ですね。すごく大きいんですね、本州に比べて。それに比べると今回の地震はちょっと震源が深くて、さらに断層のズレの量も最大で4メートルぐらいだったので、大きな津波にはならなかったということ」
遠田教授は、宮城県内への影響は限定的だったとした一方、後発地震注意情報が出ていることから、普段よりも防災意識を高めてほしいと話しています。