サッカーJ3のテゲバジャーロ宮崎が、12月7日J2昇格をかけたプレーオフ準決勝に臨みました。
相手は、J2でのプレー経験があり今季得点数リーグ1位の鹿児島ユナイテッド。
両チームのサポーターで埋め尽くされた「南九州ダービー」は、序盤から激しい攻防が繰り広げられました。
チケットが完売し、試合開始1時間半前からこの行列。
いちご宮崎新富サッカー場には、クラブ史上最多の4389人が駆け付けました。
(テゲバジャーロサポーター)
「とても緊張しているんですが選手たちの後押しをできるように頑張って応援します」
「絶対勝たないといけない負けられない戦い」
「コンビネーションがいつものようにうまくいくことを期待しています」
「きょうは2−0で勝ちます」
「テゲバがんばれ」
(藤松舞アナウンサー)
「ゴール裏はピンクに染まり、熱気に包まれています。J2昇格へ、高めてきた“攻撃力”で勝利を目指します」
鹿児島は、今シーズンのリーグ戦で1敗1引き分けとまだ勝てていない相手です。
「どんな状況でも必ず勝って上に行く」と大熊監督は選手を送り出しました。
前半4分、テゲバジャーロは立て続けにピンチを迎えます。
前半5分、相手のコーナーキック。
体を張ってゴールを守り、得点を許しません。
すると前半12分。
自陣でボールを奪うと一気にカウンター攻撃!
阿野がドリブルで駆け上がり…
この位置から武!
さらに前半35分。
ロングパスが通ると再びチャンスが…
クロスに橋本。
こぼれ球に井上!
しかしゴールを奪えません。
そして前半終了間際でした。
フリーキックからチャンスが生れます。
ゴール前の混戦から最後は井上!
(井上怜選手)
「阿野選手が後ろから突っ込んできてボールがどこかにこぼれるなと思ったので、相手がクリアしようとしたところに足を出して、結果的にゴールに吸い込まれて、結果的にチーム全員の気持ちで押し込んだゴールだったと思う」
3試合ぶりスタメンの井上が先制ゴール!
1対0で前半を折り返します。
後半18分勢いに乗ったテゲバジャーロは後半18分。
得意のカウンター攻撃で魅せました。
下川のクロスに松本雄真!
ゴール前に詰めていたディフェンダー・松本の今シーズン初ゴールで追加点を奪います。
(松本雄真選手)
「自分ができることをやろうと思ってあの位置に走っていた」
「チームに結果として貢献できればいいと常に思っていたのでうれしかったです」
攻撃サッカーを貫くテゲバジャーロは、守備でも相手の反撃の芽を摘み、ゴールを割らせません。
そして…
チームとサポーターが一つになりホームで勝利を挙げたテゲバジャーロ。
悲願のJ2昇格へ王手をかけました。
(サポーター)
「最高です」
「やりました、この勢いでJ2に行ってほしい、最高でした」
(大熊裕司監督)
「ピッチに立った時に大勢の人がいて感動した。最後勝利をみなさんと分かち合えたのは感慨深いものがあった。みなさんの期待にこたえなければいけないとより強く思った」
「よく集中して泥臭く戦ってくれたと選手たちに感謝している」
(井上怜選手)
「待ち望まれていたゴールだと思うのでほっとしている」
「今後の人生に関わってくるような試合なので後悔ないように一週間過ごして/チーム全員でしっかり勝ちに行きたい」
(橋本啓吾キャプテン)
「なんとしても負けられないというところがピッチ上で全員が表現できた試合だった」
「次節は自分のゴールでチームを勝たせられるように頑張ります」
「J2昇格に向けて全員をそこに導ければなと思います」