おいしそうな生ハムですね。
これからの季節、宴会などでも出てくる人気のメニューです。
農水省は11月、生ハムの原料となるスペイン産の豚肉などの輸入について一時停止の措置をとりました。
理由はスペインの野生イノシシでアフリカ豚熱が確認されたためです。
アフリカ豚熱は今年10月に台湾でも確認され、東アジアで発生していないのは日本だけとなりました。
こうしたなか宮崎ブーゲンビリア空港では、アフリカ豚熱などの家畜伝染病が国内に侵入するのを防ごうと、国際線の利用者に肉製品の持ち込み禁止を呼びかけるキャンペーンが行われました。
アフリカ豚熱に豚やイノシシがかかかると致死率が高いのが特徴で有効なワクチンがないため、水際対策が重要視されています。
キャンペーンには、動物検疫所や県の職員、それに養豚農家などおよそ20人が参加しました。
参加者は国際線の利用者に国内に肉製品を持ち込まないよう呼びかけました。
肉製品の国内への持ち込みはウイルス混入のおそれがあるため家畜伝染病予防法で禁止されていて、加工したものや、機内食で提供されているものなども、十分に加熱されているかが担保できないとして禁止されています。
(動物検疫所鹿児島空港出張所 青島圭介所長)
「日本の畜産業に多大な影響を与えることは間違いない。みなさまも危ないなと思っていただいて、肉製品を持ってこないことをお願いしたい」
農林水産省によりますと、去年、国内に違法に持ち込まれた肉製品はおよそ20万件あり、過去最多となっています。
検疫によって国内侵入は防げているものの2018年度に中国から、2020年度にフィリピンから、持ち込まれた加熱されていない豚製品から、アフリカ豚熱ウイルスが確認されています。
農水省では「リスクが高まっている状態」と見ています。