当たり前が、実は当たり前ではない。
楽しさから始まる体験型のイベントです。
5日から始まったのは、障害のある人のアートを世界に発信する「ヘラルボニー」によるイベント「FUNclusion Week」。
イベントの狙いは、“楽しい”を感じながら多様な価値観を受け入れる“インクルーシブ体験”をしてもらうこと。
体験できることは、言葉ではなくジェスチャーや表情で注文しなければいけない「しずかでうるさい洋食屋さん」や、目をつむり手の感覚だけでゴールをしなければいけない迷路「たっちパーク」、さらに「見えないお花屋さん」です。
「たっちパーク」の手すりは先端の形や突起などで進む方向が分かるようになっていて、目や耳に不自由のある人の発想から生まれた作品です。
また、「見えないお花屋さん」で接客するのは10年前に視力を失ったというスタッフ。
香りや手触りで花をイメージして選ぶ“おもしろさ”を共有したいという思いから、この体験を発案しました。
ヘラルボニーは、このイベントを通じてどんな人でも一緒に楽しめることを知ってほしいとしています。
ヘラルボニーウェルフェア事業部コンテンツクリエイター・菊永ふみさん:
障害があるから・ないからということではなくて、一人の人間としてのおもしろさ、それぞれが持っているそのおもしろさ。そのこと自体に気づいてもらう。そういう場になればいい。
ヘラルボニーウェルフェア事業部シニアマネージャー・神紀子さん:
世の中の人の“障害のイメージを変える”“当たり前をアップデートする”ことをしていきたい。