佐世保市の旧親和銀行本店本館など長崎県内の3つの建物が、国の有形文化財に登録される見通しとなりました。
国の有形文化財に登録される見通しとなったのは、佐世保市の「旧親和銀行本店本館」と、隣接する「懐霄館」、それに諫早市の旧諫早銀行本店「SEED1931」です。
このうち「旧親和銀行本店本館」と「懐霄館」はドイツで哲学を学び「哲学の建築家」と評された白井晟一さんが設計したものです。
「懐霄館」は、1975年当時の親和銀行の口座を管理するコンピューター棟として建てられました。
室内に大理石が使われたぜいたくなつくりで、重厚な吹き抜けの大空間や噴水、展望室などがあります。
部屋の一部には太陽の光で宗教画が浮かぶステンドグラスが設置され、独特な世界観が表現されています。
国の文化審議会は「繊細な感覚があふれた創意は造形の規範にあたる」と評価しています。