ここ数日、都内で続く“ぽかぽか陽気”。12月1日の東京は、大田区羽田で最高気温22.4℃を記録。まるで春の陽気です。
今が旬のはずのブロッコリーは育ちすぎてしまい花が咲いてしまう事態に…。

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男代表:
ちょっとでもこの時期の花は異常ですね。ハチがいるもん。おかしいでしょ、この時期にハチ。
この時期にミツバチはおかしいですよ、だって冬眠していなきゃいけない時期ですもん。
本来ならば冬、夜霜が降りるんですけど、霜も降りない状態なので成長しすぎちゃうというのが正直なところですね。それで収穫が追いつかなかったという状況です。
花の咲いてしまったブロッコリーは食用としての出荷は不可能だといいます。

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男代表:
(この畑では)2~3割はもう(ブロッコリーに)花が咲いちゃってるので、処分するしかないですよね。
(損失は)10万~15万円分は出ちゃってるんじゃないですかね。
そして西日本でも季節外れの現象が起きていました。
黄砂で洗車に行列
11月29日、福岡県に黄砂が飛来。

BEAUTIFULCARS 村上アツシ代表:
本当に季節外れの黄砂だったんですけど、黄砂の量自体はだいぶ多くてですね、あれ以上黄砂で汚れた車はめったにみないぐらいの汚れ具合でしたね。
車のボンネットを覆う黄砂…。
この日行われた洗車のイベントには、黄砂を洗い流そうと車の大行列ができていました。

BEAUTIFULCARS 村上アツシ代表:
(車の)手洗いブースが5ブースありまして、おそらく手洗いブースは30台ぐらい、ずっと予約でいっぱいだったんですけど、洗車機の方は400台以上だったそうです。
季節外れの黄砂…原因は?
天達武史気象予報士:
黄砂の大きな原因が中国大陸の方にあるんですけど、例年ならこの時期シベリアから冷たい空気が入るので、砂漠地帯は凍っていて(黄砂が)巻き上げられないはずなんですよ。
しかし今年は、東南アジアで大雨が降っているので、台風になるような暖かい雨雲が中国大陸に入ってきて、中国大陸の方が暖かくなっちゃっているんです。

また、偏西風が蛇行していて砂漠地帯がまだ11月ぐらいの感じなので、ここで低気圧が発生しちゃうと巻き上げられちゃう。今、中国大陸が暖かくなっているというのがひとつの原因になっています。

東京で12月に黄砂が観測されれば、実に43年ぶり。きょう 2日夜には抜ける予想となっていますが…、

豊崎由里絵氏:
今私が一番心配してるのは野球のユニフォームを干したまま来ちゃって…。
天達気象予報士:
今回の黄砂はそこまで濃くないです。きょうは洗濯物がすごい汚れたり、そこまでの影響ではないです。

谷原章介キャスター:
せっかく干しても、干している間に黄砂がついちゃったら洗い直さないとアレルギーとかぜんそくやせきの原因になるんですか?
天達気象予報士:
はい。黄砂って尖っていて、なかなか払いにくいんですよ、三角形。落ちづらいんですよね。しっかり洗わないといけない。
PM2.5を含んで、そういうものが遠く日本までやってきているということなので、きょう(2日)は車とかも気をつけた方がいいかもしれないです。明日でもいいので、車についた黄砂はしっかり洗い流すのがいいと思います。
季節外れの陽気から年末の寒さに
天達気象予報士:
さらに、黄砂の後は「寒波」がやってきます。今シーズン初めての強い冬型ということになりそうです。
年末ぐらいの寒気がやってきますので、日本海側は雪になる可能性があります。

東京は4日(木)の最高気温が11℃と年末ぐらいの気温。これが5日(金)まで続きます。

特に4日の朝は“風冷え”。風が吹きますので体感温度が下がります。5日は“底冷え”です。風が収まって、もしかすると霜が降りたりということがあるかもしれません。
風の寒さと風が収まったときの底冷えは全然違います。
風に関しては、首とかから入ってこないようにしっかりとマフラーでガードすることがポイントになってくると思います。

特に4日から5日にかけてが今回の寒さピークになってきそうです。新潟の平地でも湿った重い雪が降りますので、北陸はちょっと標高が上がると雪が積もる可能性があります。名古屋あたりでも4日の最高気温9℃なので、チラチラ雪が舞う可能性があります。
(「サン!シャイン」12月2日放送より)
