岡山県の製造品で、出荷額の約1割を占めるのが自動車産業です。そんな産業を応援しようと、ある場所に12月1日、車が展示されました。
(前川裕喜記者)
「その場所は岡山県庁です。普段、公的な展示をすることが多い1階の県民室に軽自動車が展示された。意外性もあって大きなインパクトがある」
展示されたのは、三菱自動車が2025年10月、発売した軽自動車、新型「デリカミニ」。主力工場の倉敷市の水島製作所でつくられていて、最新の安全装置などが売りとなっています。
伊原木知事らが1日にお披露目したもので、岡山県庁での三菱車の展示は4回目となります。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「三菱自動車のおかげで産業が回っていることをわれわれはもう少し自覚するべきだと思う」
岡山の自動車産業は水島製作所を中心に発展し、製造品出荷額の9.6%を占めています。しかし、いわゆるトランプ関税の影響が懸念される中、県として応援する気持ちを表しました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「これまで石油危機など色々な大変なものを乗り越え、その後はさらに強くなったのが日本の自動車産業。さらに乗り越えていければと思う」
国内向け軽自動車などを得意とする水島製作所は2025年度、2024年度を上回る26万台以上の生産を目指したいとしています。
(三菱自動車水島製作所 松村真次所長)
「アメリカ向けなどでRVRという車をつくっているが、それほど台数が影響を受けていない。水島製作所としては元気いっぱい関連企業と、いいものづくりをして地域を高めたい」
岡山県庁での展示は12月5日まで行われます。