サッカー明治安田J1リーグ、ファジアーノ岡山は11月30日がホーム最終戦。J2時代から8年間チームを支え続け、2025シーズン限りで引退するベテランがスタメンで出場しました。

J1元年の2025シーズン、全てのホームゲームでホームエリアのチケットが完売。30日のホーム最終戦は2025シーズン最多の1万5623人が来場しました。

(サポーターは…)
「(満席は)夢みたいな状況。昔はがらがらだった」
「初めて今年から試合を見たが、はまってしまって楽しかった」
「金山選手の良いプレーが、最後の雄姿が見たい」
「頑張れ!ファジアーノ」

2歳の愛娘を抱いて入場したゴールキーパー、金山隼樹(37)。2025シーズン限りでの引退を表明したベテランを労おうと木山監督はスタメンで起用しました。

ファジアーノには2018年から8シーズン在籍し、試合に出ない時もチームを鼓舞し続けた金山。出場は前半14分まで、交代の時には選手たちが花道を作って金山を送り出しました。

(ファジアーノ岡山 金山隼樹選手)
「(J1の)ピッチに立つことに最大限の努力をしてきた。みんなが、「ありがとう」とか言葉を伝えてくれたのでうるっときてしまった。「あとは任せた」「絶対勝とう」と伝えた」

3月にアウェーで敗れた名門・浦和レッズに対し、ファジアーノは序盤から果敢に攻め、主導権を握ります。

しかし、後半27分、元日本代表・中島翔哉からのスルーパスで先制点を奪われてしまいます。

それでも、諦めずに怒涛の攻撃で相手ゴールに迫るファジアーノ。そのまま1対0で敗れ勝利こそ逃がしましたが、再びJ1の舞台で挑む次のシーズンに向け、成長を感じられる試合となりました。

(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「全試合に全力で向きあってファジアーノらしい勇敢なサッカーがやってこれたと自負している。最後に1つだけ言わせてください。我々は、ファジアーノ岡山は来年もJ1だ!」

試合後に行われた金山の引退セレモニー。金山は応援してくれた家族やサポーターこれまで在籍したチームへの感謝の気持ちを繰り返し語りました。

(ファジアーノ岡山 金山隼樹選手)
「自分がつらい時や悔しい時でも、常に背中を押してくれるみんながいたから何度でも立ち上がって奮い立たせてやってこれた。人に恵まれて、人に支えられていたと改めて思う。最高なサッカー選手人生でした」

金山は引退後も岡山に残り、スタッフとして活動する予定です。

ファジアーノのJ1最終戦は12月6日、アウェーで清水エスパルスと対戦します。

岡山放送
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