福岡県警の機動隊員ら6人が、同僚の服を脱がし別の隊員に体を触らせるなどした疑いで書類送検された。

「楽しければ何でもやっていい…」

不同意わいせつの疑いで書類送検されたのは、北九州市にある福岡県警第二機動隊の『スクーバ部隊』で、訓練や指導を担当している24歳の男性隊員など6人だ。

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県警監察官室によると6人は共謀し、2024年8月に熊本市内の宿泊施設で、20代の男性隊員の体を押さえつけて服を脱がし、さらに別の隊員にその体を触らせた疑いが持たれている。

訓練指導の男性隊員は、調べに対し「楽しければ何でもやっていいという甘い考えを持っていた」と容疑を認めている。

“納豆を体にかける”行為も

このほかスクーバ部隊では、

▼深夜に就寝中の隊員を起こして「裸で踊れ」と言い自ら服を脱がせる。

▼泥酔した隊員の体に納豆やマヨネーズをかける。

▼水温8度の潜水プールに沈んだ毛布を取りに行かせる。

など複数の“いじめ行為”も発覚。

また、訓練指導の男性隊員は2024年8月、福津市の海岸で別の男性隊員の顔に尿をかけた暴行の疑いでも書類送検された。

県警はこれらを受け、第二機動隊の当時の隊長や副隊長を含む15人を処分。このうち書類送検された6人は、免職や停職などの処分を受けている。

一連の事態を受け、福岡県警の首席監察官は「事実関係を踏まえ、厳正に処分いたしました。組織を挙げて、非違事案防止に取り組んでいる中、本県警察職員がこのような事案を起こしたことにつきまして、被害者及び県民の皆様に対し、深くお詫び申し上げます。職員の指導・教養を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。

【スクーバ部隊】(福岡県警HPより)

海、河川などで水難事故が発生した場合の救出・救助、 海中に転落した車両の車内検索、水中に遺棄された事件証拠品の捜索などの活動を任務とする潜水専門部隊。

(テレビ西日本)

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