室町時代、蓮如上人による浄土真宗布教の拠点となった寺が永平寺町にあります。600年以上の歴史があり、樹齢400年を超える3本の大きなイチョウや極楽浄土をイメージしたきらびやかな本堂を訪ね、歴史と季節を堪能します。

黄色く色づいた3本の大きなイチョウがそびえ立つ、永平寺にある大谷山興行寺。約600年前の室町時代に創立された浄土真宗本願寺派の古刹です。
 
イチョウが植えられたのは400年以上前。木や葉が燃えにくいことから、寺を火事から守るために植えられたといわれています。
 
さらに季節が進み葉が落ちると、境内には黄色のじゅうたんが現れます。

興行寺は、浄土真宗を開いた親鸞聖人の子孫・蓮如上人による浄土真宗布教の拠点でした。
  
「興行寺」という寺号も浄土真宗が広く伝えられ、盛んになるようにとの願いを込めて、蓮如上人が与えたといわれています。
  
本堂の奥、仏様が祭られる内陣は本願寺派ならではの金を基調としたきらびやかなつくりで、極楽浄土を表しています。

天井を見上げると56枚の天井絵が並んでいます。この寺の住職と縁がある大阪在住の画家が寄贈したもので、極楽浄土の光景をイメージした花や天女など1枚1枚異なる絵柄が描かれています。
   
さらに本堂の奥にある庭園に進むと、葉を赤く染めたモミジが出迎えます。
  
仏教の歴史に触れながら秋の風物詩を楽しめる興行寺。イチョウやモミジの見頃は12月上旬まで続きます。
 
【興行寺】
中部縦貫自動車道・上志比インターチェンジから車で約5分

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