香港の高層住宅で発生した大規模火災は、今も300人近くの安否が不明で出火原因も分かっていません。
現場から最新情報をFNN上海支局・工藤雄矢記者が中継でお伝えします。
現場では今も道路が封鎖されていて、消火活動が続いています。
この火事では、これまでに44人の死亡が確認されていますが、連絡が取れない人がまだ279人もいます。
さらに地元メディアによりますと、71人が病院に搬送され、17人が重体となっています。
この団地には8棟の高層住宅があり、4000人ほどが住んでいるということですが、火はうち7棟にまで燃え広がりました。
これは香港で起きた建物火災では、過去最悪の被害だということです。
――なぜ、こんなにも火災が広がってしまったのか?
こちらの住宅は当時、外壁の修繕工事を行っていました。
その中で、外壁を覆っていたネットが防火基準を満たしていなかったほか、エレベーターホールの窓の外側が燃えやすい発泡スチロールで覆われていたことで、火災が急速に拡大した可能性があるということです。
また住民によると、建物の奥には海があり、最初に見かけた時には小さい火だったが、海沿いの方が火元ということで、風の影響で一気に燃え広がったということです。
まだ被害の全容は明らかになっていませんが、現場では懸命な救助活動が続いています。