注目度が上がっていて、生産量・消費量が年々増えている豆乳。
豆乳の魅力、そして、家庭で作れる方法を体験してきました。

旬のフルーツを使ったタルトやプリン、焼き菓子とおいしそうなスイーツの数々!

高橋咲良アナウンサー
「タルトをいただきます。このクリーム、しつこくなくてなめらかで優しい甘さでおいしいです。実はこちらのスイーツ、全て豆乳が使われているんです。」

販売しているのは宮城野区榴岡にあるこちらの洋菓子店。
100%植物由来の材料を使った様々なスイーツが並びます。

ここでは、牛乳や生クリームの代わりに「豆乳」を使っています。
お客さんの中には、「罪悪感が少なくてよい」という人も多いそうです。

また、カフェでも、あえて豆乳を使った商品を注文する人が増えているそうです。
全国チェーンの「タリーズコーヒー」では、ここ10年で「ソイラテ」の売り上げが1.4倍に増えたということです。

豆乳の生産量自体も年々増加し、市場が拡大。
特に無調整豆乳は去年、過去最高の生産量となりました。

スーパーなどで取り扱われている商品も、オリジナルフレーバーや機能性表示食品など多種多様です。

なぜ「豆乳」人気が高まっているのか、その道のプロに聞きます。

藤原竜二さんは創業70年を超える豆腐店の代表で、宮城県産の大豆を使って様々な豆腐を生産しています。
今年の全国豆腐品評会東北大会の3部門で金賞に輝いた技術の持ち主で、直営店では三冠に輝いた豆腐はもちろん、豆腐の元となる「豆乳」も販売しています。

高橋咲良アナウンサー
「何でこんなに人気が高まっているんだと思います?」
マルト食品・代表・藤原竜二さん
「やっぱり健康ブーム的なところが大きいのかなと思います。良質な植物性のたんぱく質をちゃんと摂取できて、水溶性の食物繊維も入っていますし、非常に優れた健康食材、そういったことが知れ渡ってきて、豆乳を飲まれる方が増えているからだと思います。」

ミヤギシロメを使った豆乳をいただきます。

高橋咲良アナウンサー
「豆腐。飲む豆腐。」
マルト食品・代表・藤原竜二さん
「甘みも強いですよね。ミヤギシロメって悪いクセがないというか、喉ごしもいいですし、後味がいいんですよ。」

実は、宮城県は、豆乳の原料となる大豆の生産量が全国第2位。
藤原さんは様々な生産者から大豆を仕入れています。
その一つ、こちらの農業法人は減農薬・化学肥料不使用で栽培を行っています。
できた大豆が甘いと全国の豆腐店から引き合いがあるそうです。

マルト食品・代表・藤原竜二さん
「豆腐屋として、顔の分かる生産者のものを使えるのが一番魅力です。同じ大豆を作っていても土の影響もあるし風の影響もあるし、いろんな影響があって大豆って作られているんだなっていうのが分かります」

藤原さんは生産者から得た大豆の知識や豆腐のおいしさを、地元の子供たちや学生に教える活動もしています。

藤原さんに家庭でできる手作り豆乳を教えていただきます。
まずは、事前に水に浸しておいた大豆を水切りし、同じ分量のお湯を入れ、ミキサーにかけます。
粒っぽさがなくなったらさらしなどで絞ります。
絞ったものは一度沸騰するまでかき混ぜながら火にかけます。
沸騰後、落ち着いたら、さらに弱火で10分火にかけたら完成です。

改めて豆乳の魅力について伺いました。

マルト食品・代表・藤原竜二さん
「豆腐屋になる前は豆乳なんか飲むもんじゃないと思っていた。でも今は自分で飲んでも本当にすごくおいしいと思いますし、豆腐屋さんによって使っている大豆が違うので、いろんな豆腐屋さん巡ってみてもらえれば、我々としてはうれしいかなと思います。」

仙台放送
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