耳が聞こえない、または聞こえにくい選手の祭典「デフリンピック」は、11月15日(土)に開幕。大会も6日目になり、各会場で盛り上がりを見せています。

まずは、東京アクアティクスセンターで行われている水泳です。

2022年の前回大会、女子100メートルバタフライで金メダルに輝いた山形・酒田市出身の齋藤京香選手(24)が、同じ種目で決勝に挑みました。

デフ水泳は出発音の代わりに光の合図でスタートします。
3色のランプがあり、白は「スタート台に乗る」、赤は「テイクユアマーク」、青が「スタート」となっています。

齋藤選手は、連覇に向けて好スタートをきりました。

後半もダイナミックな泳ぎを見せますが、メダル争いは大接戦に。

メダルが獲得できる3位か?それとも4位か?ゴール後に出たタイムは1分05秒38。
わずか0秒16差で悔しい4位。

メダルには届きませんでしたが、日本記録更新となりました。

齋藤京香選手:
みなさんのエールが私のパワーになって、最後まで力強く泳ぎきることができたかなと思います。

続いて、男子400メートル自由形にデフオリンピック5大会出場のレジェンドが登場しました。

ニッポンのエース、茨隆太郎選手(31)はこの日、2歳の誕生日の愛息が応援する中、決勝の大一番に臨みました。

茨選手はスタートからトップに立ち、レースをつくります。

しかし、ラストで逆転を許し、4分05秒11のタイムで2位。
惜しくも銀メダルとなりましたが、デフリンピック個人通算20個目のメダル獲得となりました。

一方、大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場でおこなわれたハンマー投げでは、日本勢が表彰台独占の快挙となりました。

まずは、前回大会金メダルの石田孝正選手(39)は、1投目で55メートル51をマークします。

そして、石田選手に指導を受けていた初出場の遠山莉生選手(21)が、60メートル19のビッグスロー!
大舞台で自己ベストの59メートル04を1メートル以上更新しました。

また、逆転を目指す世界記録保持者の森本真敏選手(40)は、遠山選手には届かないものの56メートル04で2位。

ベテラン2人が指導などをした新星・遠山選手が金メダル獲得。

今大会初の日本勢の表彰台独占となりました。

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