札幌市南区で11月20日、住宅街で男子高校生がクマを目撃したほか、豊平川を渡った先の林でもクマのような動物が目撃され、警察が周辺を警戒しています。

 20日午後7時ごろ、南区石山1条3丁目の住宅街を徒歩で帰宅していた男子高校生が約15メートル先の路上にクマがいるのを発見しました。

 クマは付近を通った車のライトを浴びるとすぐに、豊平川が流れる北方向の茂みに姿を消したということです。

 現場は住宅街で国道230号線に近く、付近には有料老人ホームや郵便局などもあります。

 警察の聞き取りに男子高校生は、「クマは自分と同じ1.7メートルほどの大きさだった」と話しているということです。

 さらに約3時間30分後の午後10時30分ごろ、豊平川を挟んだ南区川沿1条18丁目でもクマのような動物が目撃されました。

 当時10代の男性2人が自転車で豊平川にかかる国道230号線、石山大橋をほぼ渡りきったところで左側の林から「ガサガサ」と音がするのを確認。1人が見回したところ約10メートル先に「黒い塊」がいて、周辺の木が大きく揺れているのに気づき2人はそのまま自転車で逃げました。

 相次ぎ通報を受けた警察がいずれの現場周辺を確認しましたが、クマや痕跡などは見つかっていません。

 市などが21日朝にも現地を調査する予定だということです。

北海道文化放送
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