工場などの現場で、AI(人工知能)がベテラン作業員の代わりを果たします。
日立製作所が公開したのはAIエージェント「Naivy」と、システム連携した犬型のロボットです。
「Naivy」はユーザーの指示に従って回答を作る生成AIとは異なり、状況に応じて自ら判断し行動をすることができます。
デモンストレーションでは、工場内のトラブルを検知した「Naivy」がまず現場に楕円型の点検ロボットを派遣します。
「Naivy」は点検ロボからの情報を元に修理が必要と判断、犬型ロボットに指示を出し、人による遠隔操作を組み合わせて背中のアームで修理する様子が公開されました。
また、「Naivy」は実際の現場を360度カメラでスキャンして認識。
メタバース空間に反映した犬型ロボットや作業員の動きを学習し、その学習データを使った完全自律型の人型ロボットも開発中だということです。
こうした技術により、作業現場などでの人手不足の解消が期待できるといいます。
日立製作所 研究開発グループ・秋山高行さん:
これから世界的に進んでいく人手不足・熟練者不足に、「Naivy」は大きなソリューションになると考えている。