JR北海道は、線路内での列車とクマの衝突事故が、2025年度は11月17日時点で56件に達したことを明らかにしました今の統計方法になった2015年度以降、過去最多となっています。

 JRによりますと、列車とクマの衝突は北部を走る宗谷線が最も多く19件でした。石勝線12件、石北線は7件などでした。(10月31日時点)


 事故後、安全確認の為ハンターが出動せざるを得ない場合もあり、1時間以上遅れたり運休したりしたケースは18件だ、これも過去最多となりました。

 綿貫泰之社長は19日の定例記者会見で「クマの個体数が増え、ドングリの凶作の影響があるだろう」と話しています。

 クマを処理する際は、手負いのクマが暴れたり、ほかのクマが現れる可能性を考慮し、社員が外に出ずに作業できる「熊キャッチャー」と呼ばれる独自開発したアームを保線用の車両のクレーンに取り付けて、線路外に運び出す対応をしているということです。

 列車とクマの衝突で、これまで最も多かったのは2023年度の52件でした。

北海道文化放送
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