クマの通り道になりやすい河川敷の草木を踏み倒し、人里への出没を抑制しようという取り組みが11月20日、岩手県花巻市で行われました。

花巻市高田の住宅街にほど近い北上川の河川敷です。

20日は約7000平方メートルに渡り生い茂った草木を、ブルドーザーで踏み倒す作業が行われました。

これはクマの通り道になり得る川沿いの草木を低く保ち、人里への出没の抑制やクマの早期発見につなげようと岩手河川国道事務所が実施したものです。

花巻市では2025年度、クマの目撃件数が2024年度の同じ時期の3倍以上にあたる821件(前年同期比+553)に上っていて、記録が残る2020年度以降で最多となっています。

岩手河川国道事務所では先週政府がクマ対策パッケージを決定したことも踏まえこの作業を実施したということです。

岩手河川国道事務所 土田昭夫副所長
「河川管理上(草木の踏み倒しが)必要な箇所は色々あるので、地元自治体のクマ対策との連携も視野に取り組んでいきたい」

20日の作業は一度、樹木の伐採をした河川敷に草木が再び生えないようにする実証実験も兼ねていて、岩手河川国道事務所では「効果が確認できれば作業範囲の拡大を検討する」としています。

岩手めんこいテレビ
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