東北電力は青森県の東通原発で、防護設備の性能試験を実施しないまま、「実施済み」とする不適切な取り扱いが、長期間行われていたとして謝罪しました。

東北電力によりますと、青森県の東通原発で、防護設備の性能試験や保守点検の一部を行わずに、実施したかのように記録していたということです。

不適切な取り扱いは、性能試験で2018年度以降、保守点検では2013年度以降と、複数年度にわたって続いていました。

今年6月、原子力規制庁が点検した際、昨年度の試験記録の多くが同じ日付でまとめて記載されていたことから発覚したということです。

東北電力原子力本部 佐々木裕司副本部長
「担当者が適切に実施していると、管理職が思い込んでおりまして、業務管理や進捗管理が不十分であったと認識しております」

原子力規制庁の臨時検査では、機能や性能に問題がなかったことが確認されました。

東北電力では再発防止策をすでに実施し、女川原発では「同様の事案はない」としてします。

仙台放送
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