全国でクマによる被害が相次ぐ中、市町村の判断で猟銃を使いクマを駆除する「緊急銃猟」の訓練が雲南市で行われました。
参加者(指示役):
この位置から撃つには何がふさわしいでしょうか。
参加者(猟師役):
散弾銃です。
11月20日、島根県が主催したこの訓練は、全国でクマによる被害が多発するなか、県としてのクマへの対応を確認するために行われたもので、県内の自治体関係者や警察など約90人が参加しました。
訓練は市街地近くの河川敷にクマが出没し、銃による駆除が必要な状況になったという想定で行われ、まず自治体の職員が「緊急銃猟」を許可するまでの手順を確認。
「捕獲班、了解しました」
次に、発砲の許可を受けた猟友会のハンターたちが狙いを定めて発砲するまでの一連の動きを確かめました。
雲南市猟友会・内田満会長:
課題はこれから。撃って殺すのは簡単ではない。
島根県鳥獣対策室・安松崇徳室長:
安全を確保しつつリードタイムを確保していくかというところが大事になってくるかと思います。緊急銃猟を実施する市町ともよく話して県としても対策を進めてく。
市町村の判断で、市街地でも猟銃を使用してクマを駆除できる「緊急銃猟」。
9月の解禁以降、出没が相次ぐ北日本を中心に各地で発砲が許可されています。
島根県は県内でもいつ起きてもおかしくないとして、こうした訓練を重ねて万が一の事態に備えたいとしています。