生後6カ月以内の乳児がかかると重症化する恐れもある「RSウイルス」について、2026年4月から妊婦を対象にしたワクチンの定期接種が始まる方針です。
「RSウイルス」は、発熱、せきなどの症状が出る感染症で、多くは軽症で回復しますが、生後6カ月以内にかかると肺炎など重症化することがあります。
厚生労働省の専門部会では19日、2026年4月から妊婦を対象にしたワクチンの定期接種を始める案が示され、了承されました。
ワクチンによって母親の体内でつくられた抗体が胎児にも伝わり、赤ちゃんの重症化予防が期待されています。
妊婦に接種し、生まれた子どもに効果が出る「母子免疫ワクチン」の定期接種化は初めてです。
費用は公費で9割以上補助され、接種対象は妊娠28週から36週の人です。
厚労省は今後、小児を対象とした抗体薬の定期接種化も含め検討を進める方針です。
妊娠高血圧症候群のリスクが高いと医師が判断した人は、注意が必要となります。