ガソリン税に上乗せされている暫定税率の年内廃止に向けて、先週から政府の補助金が拡大されています。
店頭価格は段階的に下がっていく見通しで、岩手県内でも2週ぶりに値下がりしています。
高橋裕二アナウンサー
「こちらのガソリンスタンドでは、先週、レギュラーが1L当たり160円でしたが、現在は155円になっています」
ガソリン価格を抑える政府の補助金は、11月13日に10円から15円に上がっていて、その後も2週間ごとに5円ずつ拡大されていきます。
12月11日には暫定税率分の「25.1円」になる予定で、12月31日には暫定税率そのものがなくなります。
交通量の多い盛岡市太田にあるガソリンスタンドでは、11月15日にレギュラーガソリンが1L当たり5円、引き下げられました。
来週の週末にもさらに5円下がり150円になる見込みです。
利用者
「すごくありがたいですね、もっと下がってほしいなとは思いますけど」
「一般の家庭の生活費よりも企業がすごく助かるのでは。すごく違いは出ると思います」
資源エネルギー庁が19日に発表した17日時点の県内のレギュラーガソリンの平均価格は、1L当たり165.1円で、前の週と比べて3.7円安くなっています。
県内では2週ぶりの値下がりで、全国では5番目に安くなっています。
盛岡石油新太田橋SS 熊谷久洋所長
「ここ10年ぐらいで見ても今が一番高い価格だったと思う。休みの日に遠くまで行こうかと思う人たちも増えるのではないか」
一方で、ガソリンなどの暫定税率が廃止されると、県と市町村に入ってくる税収は大幅に減ることになります。
県では、岩手県と市町村で合わせて77億円の減少を見込んでいます。
県は「廃止されれば地方財政が一層厳しくなる」として、全国知事会などと連携し、国の財源で減収分を補填するよう求めていく方針です。