列車内で津波の恐ろしさを伝える紙芝居の読み聞かせをする「震災学習列車」の運行が11月19日から始まりました。
三陸鉄道(岩手県)では、列車に乗りながら震災について学ぶ「震災学習列車」を2012年から運行しています。
新たな取り組みとして、小学生向けに津波の恐ろしさを伝える紙芝居の読み聞かせする列車の運行を始めることになり、初日の19日は市内の児童7人が参加しました。
列車内では、岩手県宮古市田老出身で2度の大津波を経験した田畑ヨシさんが作った紙芝居「つなみ」と「つなみ ふたたび」を、田畑さんの娘の高橋恵美子さんが読んで聞かせました。
高橋さんは「田老を覆っていた防浪堤を波が超えて田老の町に来たんだよ」と朗読しました。
子どもたちは、高橋さんの話を聞きながら津波の恐ろしさや災害への備えの大切さを感じていました。
参加した児童からは「色んな景色を見ながら紙芝居を見れたので良かった」などの声が聞かれました。
紙芝居の作者・田畑ヨシさんの娘 高橋恵美子さん
「生活を海と共にしながら、力強く生きる知恵を教わってるんだなと思いながら、一生懸命聞いてくれたのでとてもうれしかった」
紙芝居の読み聞かせを行う震災学習列車は事前予約制で、今後は要望に応じて運行していく予定です。
(岩手めんこいテレビ)