交通事故に遭った男性に支払われるべき保険金を横領した罪で、広島市の弁護士の男(67)が起訴されました。
弁護士は、成年後見人を務めた女性の財産を横領した罪でも起訴されています。
起訴内容などによりますと、広島市中区に住む広島弁護士会所属の弁護士久行康夫被告(67)は、交通事故の被害に遭った県内に住む70代の男性に支払われるべき保険金、3500万円のうち約1423万円を横領した罪に問われています。
久行被告は、男性の親族から依頼を受けて保険金を預かる立場で、久行被告名義の口座に振り込まれた保険金を保管していました。
久行被告は、横領した金を遺品整理の依頼人に対する預かり金の返還に充てたということです。
警察の調べに対し、久行被告は「横領行為はしたと思います」と容疑を認めていました。
久行容疑者は、2018年に成年後見人を務めていた県内に住む30代の女性の口座から現金400万円を引き出し、横領した罪でも起訴されていて、弁護士業務を悪用した横領を繰り返していたとみられています。