18日に福岡県八女市の山中に3人が乗る小型機が墜落した事故で、国の運輸安全委員会は調査官を派遣し墜落原因の調査を開始しました。
◆記者リポート(19日)
「小型機が墜落した現場です。消防の姿が確認できます」
18日午前、佐賀空港を出発し大阪へ向かっていた男性3人が乗る小型機が墜落した八女市の山中。
搭乗していた3人とみられる遺体は、原型をとどめていない機体の周辺で発見され、19日午前から遺体の搬出作業が行われました。
小型機はなぜ墜落したのか。
航空事故調査官として約80件の調査を行った経験がある専門家は…
◆元航空事故調査官 梅村行男さん
「もし操縦装置が正常に動いていれば、不時着する場所を選べる。低高度で飛行すると、その余裕がなくなって非常に危険。そういう意味では高度が低かった可能性がかなり高い」
さらに、機体の特徴については…
◆元航空事故調査官 梅村行男さん
「シーラス社のSR20型の単発機なんですけど、これは非常に安全性が高く世界で人気を博している。機体自体にパラシュートがついていて、機体ごと落下傘で落着させる。もしエンジンが止まった場合でも、無事に接地させることで人命を救うシステムがあるが、(今回は)落下傘が使えていないのかなと」
国の運輸安全委員会は、墜落原因を調査するため、調査官2人を19日午後に佐賀空港に派遣していて、関係者などから聞き取りなどを行っているとみられます。
また調査官は20日以降に八女市の現場にも入る予定です。