第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会の北海道代表決定戦が14日、札幌市の北ガスアリーナ札幌46で行われました。男子は札幌大谷と東海大札幌、女子は旭川実業と札幌大谷が1月に行われる春の高校バレー全国大会への出場を決めた。北海道では同一校から男女の代表が出るのは初めてになる。
準決勝の第2試合は札幌大谷と札幌藻岩の対戦となった。公立高校で唯一ベスト4入りを果たした札幌藻岩は、エース笹倉涼平にボールを集め、第1セットは互角の戦いを見せた。しかし札幌大谷が終盤で突き放し、25-20で札幌大谷が第1セットを奪取した。第2セットは序盤で札幌大谷がペースを握り、札幌藻岩も笹倉を中心に追い上げを見せたが、25-16で札幌大谷がストレート勝ちを収め、全国への切符を手にした。
森元監督が選手を称賛し、未来へ期待
札幌藻岩はレギュラーの冨樫悠眞キャプテンと1年生の磯大智が2週間前に怪我のアクシデントに見舞われていた。この日の準決勝には間に合わせたものの、悔しい結果となった。試合後、冨樫キャプテンは「自分たちの力を100%出し切ることが出来なかったのと、自分達がやりたいバレーが出来なくて相手に押されて悔いの残る終わり方になってしまった」と悔しさを滲ませました。さらに「現状に満足しないで24時間高みを目指して努力し続けることを来年に向けて頑張ろうと思います」と語った。
高校時代、公立高校でインターハイに出場、静内農業、函館東、市立函館、札幌藻岩といずれも公立高校で監督を務めた森元聡監督は、「3年生は特に受験控えている中、頑張ってやってくれた。これから切り替えて勉強頑張れと言ってあげたい。強豪私立校から声もかからないような選手でもここまでやれて立派だと思います。だから数年に1度しか全国には行けないがベスト4に入ってないとワンチャンスが生まれてこない。そういう部分は先輩方から引き継がれて、そこを維持してやっているのでまた次の世代が全国狙って頑張ってくれるんじゃないですかね」と選手たちの努力を称え、今後のチームへの期待を込めた。

女子は昨年の代表校が共に敗退
女子の準決勝では、札幌大谷が旭川志峯を2-0 で下し、全国大会への出場を決めました。また、旭川実業も札幌山の手を2-0 で破り、同様に全国大会の切符を手にした。昨年の代表校である旭川志峯と札幌山の手が共に準決勝で敗れる結果となった。
<男子・準決勝>
東海大札幌 2 (25-18、23-25、25-16) 1 北 海
札幌大谷 2 (25-20、25-16) 0 札幌藻岩
<女子・準決勝>
札幌大谷 2 (25-22、25-21) 0 旭川志峯
旭川実業 2 (25-22、25-22) 0 札幌山の手

