三菱商事は、秋田沖の洋上風力発電事業から撤退したものの、秋田県とともに県内課題の解決を目指す考えを示しています。両者は14日、秋田県庁で会合を開き、今後の連携を確認しました。
三菱商事などで組織する企業連合は、建設費の高騰などを理由に秋田県の「能代市・三種町・男鹿市沖」と「由利本荘市沖」の洋上風力発電事業から撤退しました。
秋田県産業労働部・佐藤功一部長:
「洋上風力事業から三菱商事が撤退することになり、われわれとしても一緒に事業に前向きに取り組んできた中、非常に残念で遺憾なことではある。ただ、これまで様々な面で地域課題の解決に向けて力を合わせて取り組んだきた事業もあるので、今後も力を合わせて取り組んできたい」
三菱商事はこれまで、県産品の販路拡大や能代市のAIオンデマンド交通などに取り組んでいて、会合では市町村から今後の協力を求める声があったということです。
三菱商事国内開発室・竹本吉広室長:
「洋上風力発電事業は地域の皆さんにご迷惑をおかけしている点はおわびしたい。ただ洋上風力事業とは別に、秋田の皆さんとご縁をいただいているので、何かしら秋田の活性化に、未来づくりにつながるという点で貢献したいと思っている。知恵を絞っていきたい」