兵庫県の斎藤知事は13日午後、取材に応じ、去年の知事選挙でのSNS運用を巡り、公職選挙法違反の疑いで刑事告発されましたが、12日不起訴処分となったことについて、受け止めを語りました。
兵庫県民に対して、「不起訴という形で、私が主張してきた適正・適法な対応だというところが、結論として一致し、そして一定の決着を見たということになりますので、県民の皆さんには引き続き、県政へのお力添えをいただきたい」と語りました。
またともに刑事告発されていたPR会社の社長についてコメントを求められましたが「コメントは控えたい」と答えました。
■「主張通り適正・適法 不起訴という結論」PR会社社長には「コメント控える」
【斎藤知事】「捜査機関において十分に捜査をした結果、われわれがこれまで説明・主張してきた通り、前回の知事選挙については、適正・適法に対応してきたということが結論として一致したということで、適切な、不起訴という形での結論が出たというふうには受けとめています」
(Q.PR会社の女性社長がSNSで「私の発信が誤解を招いてしまった。深く反省しております」といったような投稿があるが?)
【斎藤知事】「社長の投稿について私はコメントというものは控えたいというふうに思います。
私としては前回の選挙は適正・適法に対応したという認識は変わらず、そしてそれが今回、捜査機関によって十分な捜査が尽くされた結果として、不起訴という判断が出ましたので。
そういった結論をしっかり受けとめながら、引き続き県政運営に邁進するとともに、今後の政治活動などにもしっかり対応していきたいというふうに思います」
■県民に「引き続き県政運営を前に進めていきたい」「県政へのお力添えを」
(Q.県民に対してのコメントは?)
【斎藤知事】「今回、前回の選挙、それからパレード(プロ野球阪神・オリックスの優勝パレード巡る刑事告発)についても、それからワインの受領(巡る刑事告発)についても、この間の捜査機関の十分な捜査が尽くされた。
そして私どもとしても、私としても、代理人などを通じて全面的に捜査に協力してきたという結果、主張させていただいた通り、適正・適法に対応してきたということの主張がですね、結果として不起訴という形で結論が出ましたので。
県民のみなさんにおかれては、これからしっかりと引き続き県政運営を前に進めていきたいと思いますので、引き続きのご理解、そして県政へのさらなるご理解をですね、いただきたいと思います。
さまざまな思いをお持ちいただいた方がおられると思いますけども、今回不起訴という形で私たち・私が主張してきた適正・適法な対応だというところが、結論として一致しそして一定の決着を見たということになりますので。
これからもさらに、県政運営を目下の物価高対策であったり、様々な県政をしっかり前に進めていきたいというふうに思いますので、県民の皆さんにはどうか、引き続き、県政へのお力添えをいただきたいと思います」
神戸地方検察庁は12日、以下の3つについていずれも不起訴処分としていました。
・去年の知事選でのSNSの運用を巡って斎藤知事とPR会社の社長が刑事告発されていた公職選挙法違反の疑い
・2023年の阪神・オリックスの優勝パレードで、税金を投入し県に損害を与えたという斎藤知事らの背任容疑
・県に贈られたワインを斎藤知事が持ち帰ったことによる背任容疑