いざという時に警察からの要請で一般の人が育てた犬が行方不明者の捜索などにあたる嘱託警察犬の審査会が鹿児島市・桜島で開かれました。
小雨が降りしきる中、グラウンドに現れたワンちゃんたち。
11日は一般の人が育てた犬を警察犬に任命する「嘱託警察犬」の審査会が行われ、県内から11頭の犬が参加しました。
最初に挑戦するのは匂いのついた布をかぎ、同じ匂いの布を見つけ出すテスト。
挑戦するのはヴァークくん6歳です。
匂いを嗅いでスタートしました。
1~5の全ての匂いを嗅ぎます。
さぁどれを選ぶのか。
2番を選んだ!
指導手の上野さんのもとに持ち帰ります。
さあ、果たして結果は。
おっとバツだ、失敗です。
上野さんもこの表情です。
ヴァークくんは挑戦した4回とも全て失敗。
来年のリベンジを誓いました。
指導手 上野利律子さん
「『マルを持ってこい、バツはいらない』と言っているんだけどバツを持ってきちゃった。こんなはずではなかった。もう少しできたはず」
続いては山の中に隠れた行方不明者役の警察官を探し出す審査。
挑戦するのは1歳半のカムイくんです。
指導手 三尾野あけみさん
Q.自信は?
「この子が楽しくやってくれれば一番良い」
勢いよく飛び出したカムイくん。
地面の匂いを嗅ぎながら山奥に進んでいきます。
数分してボールをくわえ、尻尾を振りながら帰ってきました。
指導手 三尾野あけみさん
「クリアできた。頑張った。ご褒美はボール」
県内では現在、9頭が嘱託警察犬として活動していて、2025年は11回出動。
そのうち1回は、行方不明者の発見に結びついたそうです。