“災害級”とも言われ、深刻化するクマの被害。静岡県富士宮市では小学校でクマの足跡が見つかるなど警戒が続いています。
警鐘を鳴らしながら走る消防車と救急車。
富士宮市がクマのパトロールの一環で行っています。
10月、富士宮市内で寄せられたクマの目撃情報は16件。
動画を撮影した辻村さんは自宅近くで柿の実を取っていたところ、クマと遭遇しました。
クマの動画撮影者・辻村貴之さん:
あの奥に今は実が無いが、柿の木が2本くらいある。ガサガサしているところを上からのぞいたらクマが立ち上がって柿の木をガリガリやっていた。向こう(クマ)はエサを取るのに夢中だったので、こちらは気づいていなかった。証拠を撮影したら逃げようと思った。そのくらい僕から近い状態
市と猟友会は箱わなを設置し、2日後に体長 約1.4mのオスのクマを捕獲し、その後駆除しました。
しかし、駆除された翌日、内房小学校の校庭でクマの足跡を発見。
学校はクマの侵入を防ぐため出入り口を施錠、外での活動も中止、体育館にも職員が付き添って移動するなどの対策をしていました。
また、子供達のランドセルには鈴をつけ、登下校は保護者が送迎しています。
内房小学校・村松由里香 校長:
秒猟友会や警察、消防、教育委員会と連携しながら情報を集め、一番良い判断をその都度していくしかない
市内での目撃情報は11月1日が最後となっているものの、市は警戒を続けています。
富士宮市・須藤秀忠 市長:
今までより人里に近づいていると見受けられますね。もし出てきたら駆除するしかない。人命が一番大事。人命優先