11日午前8時、笑顔で首相官邸に入った高市首相。
国会では午後、予算委員会が行われ、連立を離脱した公明党の幹部が、野党として初めて高市首相を追及しました。

公明党・岡本政調会長:
高市政権で言われている電気代・ガス代の値下げ、ぜひやるべきです。今年の夏と同じ水準と言われているが、そうであれば電気ガス合わせて1世帯毎月1000円です。全く不十分なんです。

高市首相:
物価高で国民生活を少しでも楽にするという意味から、それなりの規模を想定。電気代・ガス代「あれでは不十分ではないか」と、これは深掘りさせていただく。

一方、こんなエールも。

公明党・岡本政調会長:
私ども女性総理の誕生を心から期待しておりましたし、個人的には高市首相が掲げられている経済政策に共感するところも多いです。

初の女性首相になった高市首相について11日、記者から「高市首相が九州場所を含む今後開催される相撲の本場所の千秋楽に、優勝力士に内閣総理大臣杯を授与したいという思いは?」という質問が。

大相撲では優勝した力士に対し、首相や代理として官房長官らが、内閣総理大臣杯を土俵の上で手渡します。

貴乃花が負傷しながらも優勝した際、当時の小泉首相が「痛みに耐えて、よく頑張った。感動した」と健闘をたたえました。

しかし、伝統的に土俵の上は「女人禁制」。
過去には女性初の官房長官となった森山真弓氏が総理大臣杯を、そして2000年には、女性初の大阪府知事となった太田房江氏が府知事賞を土俵の上で手渡すことを求めましたが、ともに実現しませんでした。

土俵の上が「女人禁制」であることについて、相撲協会は、相撲の起源が神事であることや、土俵の上が「神聖な戦い 鍛錬の場」であることなどを挙げています。

ガラスの天井を破り、史上初の女性首相となった高市首相の対応は。

11日、木原官房長官は「千秋楽における政府としての対応の質問でございますが、現時点ではなんら決まってるものではございません。高市首相は日本の相撲文化というものに対しては『伝統文化を大切にしたい』というご意向をお持ちであります。こうした総理のご意向を踏まえ、政府としてしかるべき対応を検討する」と述べ、“伝統文化を大切にしたい”として、高市首相自身が土俵には上がらない可能性を示しました。