インドの首都ニューデリーで10日、世界遺産「赤い城」の近くで車が爆発し、9人が死亡した。
一夜が明けた現場からは、悲しみの声が聞かれた。
ゆっくりと走行していた車が…
爆発が起きた現場に残されていたのは、焼け焦げて煙が上がる多くの車。

爆発の衝撃で、フロントガラスに無数のヒビが入った車などもあった。

インドの首都ニューデリーにある世界遺産の近くで突然車が爆発し、複数の車両が燃えるなどして9人が死亡した。捜査当局はテロの可能性もあるとみて調べている。

地元メディアなどによると、車が爆発したのはニューデリーの中心部にある世界遺産「赤い城」の近く。

「赤い城」は、旧市街に位置する17世紀のムガル帝国時代の“とりで”で、観光客にも人気の場所として知られている。
爆発に巻き込まれた人は、その瞬間についてこう話す。

爆発に巻き込まれた人:
午後7時前ごろ、渋滞する中、車がゆっくり動いていました。そして突然、大きな爆発が起こり、私の車のドアが別の車に落ち、私も衝撃で外に投げ出され、シートベルトも壊れました。
今、背中に痛みがあり、爆発がどのように起こったのかわかりません。

地元メディアによると、ゆっくりと走行していた車が赤信号で停止したところで爆発。

周囲の車が巻き込まれ、9人が死亡し20人がけがをした。
観光地でもある「世界遺産」近くで車が爆発するという異例の事態。
一夜が明けた現場では、悲しみの声が聞かれた。

男性:
私のおいが車の爆発に巻き込まれ亡くなりました。彼は電動リキシャの運転手でした。
ーー爆発が起こった時、彼はそこにいましたか?
男性:
爆発が起こった時、彼はその場所を通りかかっていました。

爆発の犠牲者に、モディ首相はSNSで哀悼の意を示している。

捜査当局はテロ事件の可能性もあるとみて、厳重な警備体制を敷くとともに爆発の原因を調べている。
(「イット!」 11月11日放送より)
