宮城県内でクマの目撃が相次いでいることから、県は緊急のパトロールなど市町村に対する支援を進めています。こうしたなか、11月10日、加美町では、クマの行動ルートである河川の周辺にある、やぶの刈払いが行われました。

記者リポート
「市街地にクマが来ないように、ここら一帯の草を刈ることによって、奥のやぶまでをクマの行動範囲として制限しようとしています」

県は県内でクマの目撃や人的被害が相次いでいることから、市町村に対する緊急の支援を進めていて、10日、加美町の河川の近くでは草刈り機やクレーン車によるやぶの刈払いが行われました。

クマの行動ルートである河川周辺のやぶを刈ることで隠れる場所がなくなったクマが寄り付かなくなることが期待されます。

県は毎年、河川周辺などの草苅りを行ってきましたが、クマ対策としての動きは、今回が初めてです。

県北部土木事務所 東海林宏幸総括技術次長
「河川のやぶの刈払いをすることによって、少しでも住民の安全安心を保てることができれば」

この取り組みは11月6日に始まっていて、県は11月末までに県内26カ所のお約17キロにわたるエリアで作業を進める方針です。

県の支援は各市町村で始まっていて、8日からは要望があった21の市町村で、委託した業者による緊急のパトロールが始まっています。

また、8日には県から委託を受けた猟友会が、狩猟の初心者を対象にした講座を開くなど、クマに備える動きが進んでいます。

仙台放送
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