住宅の納屋に逃げ込んだツキノワグマをその場で射殺

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10日朝、富山県砺波市庄川町古上野の住宅敷地内にクマが侵入し、市は「緊急銃猟」を発令して1頭を駆除した。このクマによる人的被害は報告されていない。

早朝の住宅地にクマ出現

10日午前6時20分頃、砺波市庄川町古上野の住民から「公民館付近の民家でクマを目撃した」と警察に通報があった。この地区は庄川から西へ約1キロ、国道156号線近くの住宅が点在するエリアである。

クマが侵入した家の住人によると、「娘たち2人が先に2階に上がったら(下に)クマがいた。下に降りてきてその時点で110番かけた」という状況だったという。

市職員がクマをすぐに発見

通報を受け、市や警察、猟友会のメンバーが現場に駆けつけた。砺波市農業振興課の小西啓介課長は「県道の西側にいると聞いたので、ここに来たら、この家の前にいた。すぐ姿を発見できた」と説明している。

市の職員は午前6時31分頃、住宅敷地内にいるクマを発見。クマはその後、住宅のすぐ隣にある納屋に逃げ込み、市の職員が入口付近でその姿を確認した。

納屋内でクマを駆除

クマが居座っていた納屋は畳4枚分ほどの狭い空間で、農機具などが置かれていた。高い位置にある窓からクマの姿を確認することができたという。

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捕獲態勢が整った午前8時5分、市は「緊急銃猟」を発令。午前8時35分に納屋内で2発が発砲され、成獣のクマ1頭が駆除された。駆除されたのは体長約1m30cmのツキノワグマのメスだった。

住民は驚きを隠せず

クマが侵入した家の住人は「これらはクマの足跡。ジャガイモとか色々あったから、匂いをかいて、それか寒かったから来たのかな。まさか家に来るとは思わなかった」と驚きを隠せない様子だった。

富山テレビ
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