取材中に監視する人が…
こうしたなか、いまも多くの日本人が関わる拠点があるとの情報をキャッチした。
詐欺グループの現役リクルーター:
詐欺拠点は、取り締まりがないベトナム国境に移っていて、日本人は100人ぐらいいる。
その場所は、プノンペンから車で3時間、ベトナム国境近くの町。

記者:
巨大な建物群が見えてきました。かなり多くの部屋に電気がついています。
地元住民:
(Q建設が始まってどのくらい?)1年ちょっと。建設のスピードは早い。
地元住民に話を聞くと、この一帯に詐欺グループが拠点を置き、中国人などが出入りしているという。
取材を進めていると、我々を見ながら誰かに連絡を取り始めた人物が…。
記者:
ちょっと、車に入ろう。ここを離れます…。

この時、日本人の存在は確認できなかったが、11月4日には現地当局が同じくベトナム国境の町で日本人13人を拘束した。
厳罰化が急務に
詐欺グループは、捜査の手が及びにくい地域へ移転を繰り返しているとみられる。
犯罪に加担する日本人はなぜ後を絶たないのか。
在カンボジア日本大使館・植野篤志大使:
いかにこの特殊詐欺に加担することが間違ったことであって、それが、自分が厳罰に処せられる問題ということを周知するということだと思います。

日本人を取り込み、時に詐欺を強要しながら、点々と拠点を移し続けている詐欺グループ。撲滅に向けて、詐欺罪の厳罰化と国際的な連携が急務となっている。
(「イット!」11月10日放送より)
