いちき串木野市で行われた市長選挙は2025年11月9日、投開票が行われ、無所属の現職・中屋謙治氏が7734票を獲得し、2期目の当選を果たした。新人で元市議会議員の田畑和彦氏は4459票、新人でNPO法人理事長の橋口了氏は1283票を得票した。
三つどもえの選挙戦から現職が勝利
任期満了に伴ういちき串木野市長選挙は、無所属の現職・中屋謙治氏(70)と、新人で元市議会議員の田畑和彦氏(71)、新人でNPO法人理事長の橋口了氏(71)による三つどもえの選挙戦となった。
選挙戦では移住・定住策や子育て支援、洋上風力発電の是非などを巡って論戦が交わされた。現職の中屋氏は1期4年の実績や市の沖合で計画されている洋上風力発電の推進を訴え、有権者の支持を集めた。

投票率は前回を下回る
投票は9日午前7時から午後6時まで行われ、午後8時から即日開票された。市選挙管理委員会によると、午前11時時点の投票率は11.06%で前回を4.79ポイント下回っていた。
最終的な投票率は63.35%となり、前回8年前に行われた選挙と比較して12.62ポイント低い結果となった。
2期目へ向けた中屋氏の抱負
2期目の当選を決めた中屋氏は、「少子化人口減少に歯止めをかける、これがまず大事だ。次の4年間で実を結ぶように強く取り組んでいきたい」と抱負を語った。
中屋氏は1期目の実績として移住・定住対策や子育て支援を進めてきたが、引き続き人口減少対策に注力する方針を示している。また、選挙戦で争点となった洋上風力発電については推進の立場を示しており、今後の進展が注目される。
