2025年の秋の叙勲と褒章の受章者が発表され、熊本県関係では計74人が受章した。このうち、叙勲では前の熊本県知事の蒲島郁夫さんが「県政の発展に尽力した」として旭日大綬章を受章した。

熊本地震からの創造的復興などの功績

前熊本県知事の蒲島郁夫さん(78)は「この受章は熊本県民に対する感謝の気持ちでいっぱい。大変難しい16年間だったが、県民の皆様の誠心誠意の支援と、くまモンを含めた県職員の頑張りで、こんな素晴らしい旭日大綬章をいただけたと思う」と、TKUの電話取材に対して、旭日大綬章受章への思いを述べた。

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蒲島さんは2008年4月から4期16年、熊本県知事を務め、その間の熊本地震からの創造的復興や、半導体関連企業の誘致に伴う経済安全保障、くまモンを活用した取り組みなどの功績が評価され、旭日大綬章に選ばれた。

蒲島さんは「災害があったから諦めるのではなくて、それきっかけに前よりもいいかたちで創造的復興を進めたことが、今の熊本の発展につながっていると思っている。これまでやってきた創造的復興を乗り越えた先にある、半導体産業の集積を更に進めることが、今の私の役割」と話した。

東大・先端研で半導体の平和利用取り組む

現在、東京大学の先端科学技術研究センターでフェローを務める蒲島さんは、半導体の平和利用や環境との共生などに取り組んでいて、「熊本県は半導体を通して、九州だけでなく全国を動かす存在。今後も外から半導体産業の集積に向けて、支援していきたい」と述べた。

2025年の秋の叙勲、熊本県関係では蒲島さんなど59人、褒章は15人が受章している。

(テレビ熊本)

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