10月30日、人手不足が課題となっている林業の分野で作業の省力化につなげようと、山間部の人が立ち入りにくい場所にドローンで苗木などを運搬する実演会が、岩手県葛巻町で開かれました。
滝沢市のドローンスクール「ドローンピーク」の運営会社が開いた実演会には、県内の自治体や消防の職員などが参加しました。
物流ドローン「DJIFlyCart30」は一度に30kgの資材を運ぶことができ、リールを使えば着陸せずに荷物を受け渡すことができます。
このため着陸が難しい山間部の斜面などにも物を運ぶことができ、高齢化や人手不足が課題となっている林業の分野での有効活用が期待されています。
30日は重さ30kgの苗木を運ぶドローンが、往復1.3kmの距離を5分で行き来する様子が実演され、参加者は実用の可能性について検討していました。
滝沢市の職員
「(今後)岩手山に登れるようになった時、8合目の避難小屋にまきを運んだり、そういう場面で使えたら面白いのではないか」
ドローンピーク運営「湊運輸倉庫」 石川啓代表取締役
「道具だけはドローンで届くとか、少しでも今いる人材のリソース(資源)を、軽減化していくこともチャレンジできるのではないか」
ドローンピークは今後、県内の森林組合と連携し、実用への準備を進めていくとしています。
 
       
         
         
        