愛媛県松山市の伊予鉄道の路面電車で2024年11月、走行中に扉が開いた事故で、国の運輸安全委員会は30日、「スイッチの整備不良」が原因とする調査結果を公表しました。

この事故では、松山市内を走る伊予鉄道の路面電車が2024年11月6日、警察署駅前を出発したあと、走行中に前側にある乗降口の扉が開いたため、直ぐに停車しました。車両には乗客と運転士あわせて16人が乗っていてケガはありませんでした。

国の運輸安全委員会は重大インシデントと判断して調査し結果を公表しました。

調査結果によりますと、この事故は乗降口を開閉するスイッチの内部の接点が「閉」から「開」に切り替わったため発生。切り替わったのはスイッチの基盤を固定するネジ2カ所が欠落したり緩んでいたりしていたところに、走行中の揺れなどの影響で、スイッチに扉を開ける回路ができてしまったと分析しています。

ネジの2カ所の不具合はスイッチを分解して整備する際、適切に締め付けていなかった可能性を指摘しています。

また運転士はこの日の朝の点検の際、スイッチのぐらつきを感じ上司に報告したところ、よくあることでそのまま使うよう指示され、点検は後ですると言われたとしています。

この事故を受けて伊予鉄道は再発防止策として、ネジを締め付ける際はドライバーのねじる力を一定にすることや緩み止め剤を使用するほか、運転士がスイッチに違和感を確認した場合は、運行を停止し点検するなどの措置を講じているとしています。

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テレビ愛媛
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