29日午前9時前、勝山市中心部にあるこども園の近くに親子クマ2頭が出没し、緊急銃猟で駆除が行われた。9月に始まった緊急銃猟制度によるクマの駆除は、福井県内で初めて 。
こども園の目と鼻の先に出没
福井県内でも、勝山市や大野市などの山間部が多い地域を中心に、クマの目撃情報が相次いでいる。
駆け付けた警察官がクマと遭遇
29日も午前7時半頃に、勝山市中心部の「まつぶんこども園」敷地内にクマのフンがあるのが見つかった。その約1時間後には目撃情報があり、駆け付けた警察官がクマ1頭に遭遇。
現場はこども園の近くで住宅街ということもあり、市は緊急銃猟の判断をした。
親子クマが藪に潜む
クマは親子で、園の近くの空き家の藪の中に潜んでいることが分かった。
市などは園の半径100メート内の住民に屋内退避を指示。また、銃口の先にあたる7軒の住民には市職員が付き添い近くの集会場へ避難させた。
緊急銃猟で2頭を駆除
正午すぎに住民の安全が確保できたことを確認し、市が猟友会に発砲の指示を出した。
午後0時15分、こども園に隣接する建物の上から、猟友会メンバーが10発以上を発砲。立て続けに10発以上の銃声が響き渡った。
午後0時20分、2頭が死んでいる事が確認された。けが人はいなかった。
